インプレオ・ギャラリー（南青山5、TEL 03-3797-5502）では3月10日より、「六田知弘写真展『雲岡（うんこう）』（インプレオ・ギャラリー・バージョン）」を開催する。同展は、今年2月22日から3月4日まで京橋の繭山龍泉堂で開催された六田知弘写真展「雲岡」の作品30点から選んだ7点を展示し、販売も行う。六田氏は、ライフワークとして「いのりの空間、いのりのかたち」をテーマに世界各所の祈りの場を撮り続けており、作品は1999年、2001年の2回に渡って、中国雲岡にて撮影されたもの。中国三大石窟のひとつ、山西省大同市近郊の「雲岡石窟」は北魏時代前半（5世紀後半）に開かれた一大仏教遺跡で、武周山の断崖に穿たれた窟は主なものだけでも53を数え、その中には最大17メートルから小指くらいのものまで無数の佛が刻まれている。同氏は、人工光を使わず自然光にこだわり、長時間露光を用いて「祈りの空間の中の祈りのかたち」を写し撮った。入場無料。3月31日まで。インプレオ・ギャラリー