公園通りの「たばこと塩の博物館」(神南1、TEL 03-3476-2041)では、企画展「浮世絵 花ざかり~くらしを彩る江戸の華~」を開催している。一般的に「美人画」「役者絵」「風景画」などが連想される「浮世絵」は、団扇に貼るような実用的な絵や切り抜いたり組み立てたりして遊ぶおもちゃ絵、クイズを解くような判じ絵、幕末の世相を風刺した絵など、実際はバラエティに富んでいた。こうした絵の多くは、使い捨てられたり、粗雑に扱われたりして、すでにその大部分は失われが、今に残された作品からは、浮世絵が江戸庶民のくらしに深い関わりを持った印刷物であったことがわかる。同展では、桜を描いた絵を通して「美人画」「役者絵」「風景画」を紹介するとともに、実用的な絵や世相を描いた絵を合わせて約120点展示し、浮世絵の華やかさや多彩さを紹介する。入場料は、一般・大学生100円、小・中・高校生50円。2月27日まで。2月6日には、落語家の古今亭志ん橋さんが「花見にちなむ落語会」も開催(当日先着80名)。たばこと塩の博物館