
東急(渋谷区南平台町)が運営する、社会実装に特化したイノベーション施設「SOIL(Shibuya Open Innovation Lab:ソイル)」が4月21日、宮益坂から渋谷駅東口エリアに移転オープンした。
2019年7月にオープンした同施設は、投資家やスタートアップ企業、官公庁、メディアなど、多様な組織や人が連携・協働することで価値を生み出す「イノベーションエコシステムの鍵となるプレーヤー」を対象に、イベントや勉強会などを開催。招待会員は施設のオープンスペースを無料で利用でき、情報などを共有。同社の情報・人材の流動性を高め、渋谷エリアでの同システムの活性化を目指している。
移転先は、金王八幡宮近くの「渋谷金王第二ビル」1階。黄色をポイントに取り入れたファサードが特徴で、最大収容人数は100人。他企業との社会実装用スペースを確保し、地域に開かれた場としても地元や渋谷区と連携。先行的な取り組みやエリア価値の向上につなげていく狙い。
施設では、同社と長大(中央区)と東建産業(渋谷1)の3社が組み、水資源使用量削減を目指し、複合発酵技術を活用した水循環システムを導入する。施設の利用で出た汚水を水循環システムで浄化し再利用する過程で、汚水の排出量、再生可能量、再生水の使用量のバランスを安定的に維持できるかを確認し、導入施設に応じた安定的なシステムの構築を目指すという。1日の施設の想定水使用量500リットルのうち約80%となる400リットルを循環させる見込み。