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サンロッカーズ渋谷、横浜に勝利 選手欠くも「皆で戦い抜いた」

ゴール下の合わせなどで6得点を挙げた永吉佑也選手(写真中央奥)

ゴール下の合わせなどで6得点を挙げた永吉佑也選手(写真中央奥)

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 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月26日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で横浜ビー・コルセアーズ(以下、横浜)と戦い69-54で勝利した。

今季初得点を挙げた小島元基選手

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 リード・トラビス選手と田中大貴選手を欠いたこの日、カイル・ベイリーヘッドコーチ(HC)は選手たちに「タフだがこれが自分たちの仕事だ。戦えることに喜び、感謝を持って、プロとしてプライドをもって戦おう」などと声をかけたという。

 ケビン・ジョーンズ選手のリバウンドからの得点で先制し、ビッグマン同士の合わせやジョシュ・ホーキンソン選手の3ポイント(P)シュートなどに加え固い守備で失点を抑えるなどして15-8と、立ち上がりからリードを奪う。第2クオーター(Q)はベンドラメ礼生選手のアタックを起点に得点を重ね、序盤でリードを2桁に広げる。前線からプレッシャーをかけてくる横浜の守備にミスも見られたが、アンソニー・クレモンズ選手が攻守で貢献し33‐22で前半を折り返した。

 前半に横浜のパスをカットする好守が2度あった永吉祐也選手は「相手選手の目線を見ていた。優秀なシューター陣にパスを散らしたいのを感じていたし、それを探りながら1対1をしているのも感じていたのでパスが来る準備はしていた」と言う。

 後半立ち上がりはシュートを決めきれず点差を詰められるが、クレモンズ選手のアタックに合わせた永吉選手のゴール下、トロイ・マーフィージュニア選手の3Pシュート、ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア選手の好守などベンチから出場した選手の働きもあり、51-36で最終Qに突入した。小島選手は「ボールが出た瞬間に、これ良いぞ、打てるなと思った」と今季初得点となる3Pシュートも沈めた。

 最終Q序盤には、小島選手がアタックなどからホーキンソン選手、ジョーンズ選手のインサイドへ連続でアシスト。中盤以降はクレモンズ選手を起点に得点を重ね追い上げを許さず、終盤には最年少の大森康瑛選手がホーム初出場を果たして締めくくった。

 「タフな状況を皆で戦い抜いた」と選手を称えたベイリーHCは特に、ミスの少なさや1対1での守備、リバウンドを「最後までやり切った」点を評価。横浜の外国籍選手に対する守備はインサイド陣の1対1に加えてガード陣らも手を出すなどしていたが、「必要なヘルプに行けた」と話した。

 リバウンドについて永吉選手は「僕らのペース、コントロールされた中でゲームを展開したいと思っていた」と取りに行く姿勢を見せ続け、ミスが無かった小島選手は「基本ターンオーバーはいけないのでしないようにやっているだけ」と触れた。

 ガード陣が積極的にアタックしたが小島選手は「練習から皆で確認してやっていた。(守備を見て)『どんどんアタックできる』と話した」と言う。4アシストを記録したが、今季は出場機会が限られこの日が9試合目となった中で「言い訳はできないが結構(試合から)離れちゃったので、(感覚は)全然良くない。パスに重きを置いちゃっているが、体の調子が良くなれば(パスもシュートも)どっちでもいけるかな」と話した。

 ゴール下に飛び込み得点を挙げた永吉選手は、「ダイブすることによって、KJ(=ジョーンズ選手)やジョシュが外でシュート打てたりボール散らしてくれたり、良いオフェンスが展開できたし、僕にもこういうオプションがあるとチームに示せたのが良かった。(ゴール下に)入る前のスペーシングや相手の守り方を見て思い切りシュート打つべきなのかパスすべきなのかはシーズン通してやってきた部分でもある。判断さえ間違えなければ良いプレーができる」と手応えをうかがわせた。外国籍選手を守った守備については「試合前も、今日は試合中もビデオを見せられて『こうすればいい』と言われた。爪の甘さも感じているが、チーム全体で守ることが基本なので積み重ねていければ」とも。

 今季は残り3試合となった。永吉選手は「応援に来てくれる方、応援してくれる人はいっぱいいるから最後まで自分たちのやり方で恩返しのつもりで、皆さんと一緒に最後まで戦ってこの時間を楽しめたら」と意欲を見せ、小島選手は「正しくプレーするだけ。ファンの人たちが楽しめるようなプレーをしたい」と続けた。

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