
洋菓子メーカーのコロンバン(渋谷区神宮前6)が4月25日、渋谷の自社ビル屋上で採れた百花蜜「原宿はちみつヌーヴォー2025」を発売する。
同社は2010(平成23)年、「自然環境に貢献したい」と、かつて表参道沿いで営業していた旧「コロンバン原宿本店サロン」屋上で養蜂事業を始め、翌2011(平成23)年からは渋谷公園通り近くの自社ビル「渋谷コロンバンビル」屋上でも養蜂を開始。2020年からは渋谷コロンバンビル屋上のみで養蜂を行っている。採れた蜂蜜は、ロールケーキなど自社のスイーツにも使っている。
毎年、その年の初搾りの蜂蜜を「原宿はちみつヌーヴォー」として発売。収蜜エリアは明治神宮や代々木公園などで、桜やツツジ、カエデ類、野イチゴなどの花蜜がブレンドされた百貨蜜となるため、その年の開花状況などによって風味や色合いが変わる。同社では採った蜂蜜はろ過して不純物は取り除くが、加熱など加工はしていないのも特徴。
今年は春に寒の戻りが多かったことから「飼育数を伸ばすことができなかった」と、ミツバチは巣箱7群で約15万匹を飼育。一方で「長い間花が散らなかった」ことから、今月21日に行った今年初の採蜜では、渋谷コロンバンビルのみでの養蜂となった2020年以降最多となる67.6キロ(昨対比15.8キロ)が採れたという。
原宿はちみつヌーヴォーは、1900年創業独ガラスメーカーWECK社のリサイクルガラスを使った容器に入れ、ギフトボックス付きで販売する。価格は2,700円(80グラム)。
コロンバン原宿サロン(神宮前6)では今月24日~5月6日、日本とヨーロッパの春をテーマにした「プランタンアフタヌーンティーセット」(2段4,400円、3段6,600円)で、原宿はちみつヌーヴォーを使った「原宿はちみつムース」をデザートの一つとして提供する。
店頭での購入は完全事前予約制で、コロンバン原宿サロンなどで5月8日まで予約を受け付ける。オンラインショップでは今月25日10時~5月8日12時に販売。いずれも準備数に達し次第販売終了、同9日~同31日に受け渡し・配送する。