
高校生が作った書籍のPOPが4月19日から、恵比寿駅前の「アトレ恵比寿」(渋谷区恵比寿南1)5階の書店「有隣堂 アトレ恵比寿店」で展示される。
読書の習慣を定着させるには「幼少期から青年期に至るまでの読書体験が重要」と言われていることから、有隣堂では「地域ぐるみで読書文化を育む」ことを目的に、地域の学校と連携してワークショップなどを行っている。
3回目となる同企画は、書店員歴約40年の同店スタッフ・大平雅代さんが2月に田園調布雙葉中学高校(世田谷区)で行った「POP作り」の出張授業と連動。授業では、POPによって本の売れ行きが変わることを実例と共に紹介したほか、POP作りのコツやノウハウなどを伝えた。
店頭には、同校1年生3クラスの生徒98人それぞれが選んだ本と、学生が作ったその本のPOPを展示する。企画終了後は本の売れ行きを学校にフィードバックし、学生が「書店の仕事を自分事として身近に捉え、社会の仕組みを知るきっかけになること」を目指す。
大平さんは「本屋のチョイスとは違う学生読者の視点での選書の面白さがある。POPには、生徒さん一人一人の気持ちと熱量が感じられ、パワーをもらえる。店を訪れるお客さまにも、この熱量を感じていただき、ここでしか出合えないフェアを楽しんでいただきたい」とコメントを寄せる。
営業時間は10時~21時。5月23日まで。