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恵比寿で「デフリンピック」日本初開催・記念特集上映 5作品

「アイ・コンタクト」より©2010「アイ・コンタクト」製作委員会

「アイ・コンタクト」より©2010「アイ・コンタクト」製作委員会

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 デフ(耳が聞こえない)アスリートの国際スポーツ大会「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」開催を記念した特集上映「伝えるということ 届くということ」が4月19日から、恵比寿「東京都写真美術館」(恵比寿ガーデンプレイス内)のホールで開催される。

「私だけ聴こえる」より

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 デフリンピックは聴覚に障害のあるアスリートが参加し、補聴器などを外して競技を行う大会。1924年にフランスで始まり、オリンピック・パラリンピック同様4年に1度春と夏に開催。今年は11月に東京を中心に日本で初めて開催される予定で、渋谷区内にある東京体育館(渋谷区千駄ヶ谷1)では開閉会式や卓球の試合が行われる予定となっている。

 開催に先駆け機運醸成を図る同企画では、5作品を上映する。「みんなのデフリンピック」は、同大会を機に、全日本ろうあ連盟スポーツ委員会が製作した作品。耳が聞こえない高校生がデフリンピックという夢に挑戦する姿を追い、デフスポーツの普及やデフリンピックの周知、聞こえない・聞こえにくい子どもたちのデフアスリートへの夢や希望を生み出すきっかけになることを目指した。

 「アイ・コンタクト」は、2009年に台北で行われたデフリンピックに初出場したデフサッカー女子日本代表チームの試合に挑む姿や「おしゃれでおしゃべり、サッカー大好き」な姿などに加え、ろう教育の変遷と現状などを捉えた作品。「咲(え)む」は、看護師国家試験に合格した耳の聞こえない女性を通して、コミュニケーションの大切さ、聞こえる・聞こえないにかかわらず「共に生きることの大切さ」をオリジナルストーリーで描く。

 日本唯一のユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」で、手話通訳付きの演劇制作を追ったドキュメンタリーを視覚障害者に伝えようとする人々を追った「心の通訳者たちWhat a Wonderful World」や、アメリカで15歳の多感な時期の「コーダ(耳の聞こえない両親から生まれた耳の聞こえる子どもたち)」のコミュニティーを3年間取材した長編ドキュメンタリー「私だけ聴こえる」などもラインアップする。

 全作品を日本語字幕付きで上映するほか、「こころの通訳者たち What a Wonderful World」「私だけ聴こえる」「咲む」は、字幕・音声ガイドアプリ「UDCast」に対応する。

 「みんなのデフリンピック」のみ無料。今月21日・26日・28日、5月3日・7日は休映。5月11日まで。

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