
デンマークの映画監督ニコラス・ウィンディング・レフンさんと日本のゲームクリエーター小島秀夫さんが考案した展覧会「Satellites」が4月18日から、表参道駅近くに位置するイタリアのファッションブランド「プラダ」の店舗「プラダ 青山」(港区南青山5)5階で開催される。
レフン監督と小島さんは「映画業界とゲーム業界のプロセスが接近し、重なり合う傾向にある」と考え、「将来的には共通のテクノロジーの活用などを通じて、一つのデジタル次元へと融合する可能性があるという信念」で活動しているという。展示では、「個人や集団の体験に新たな可能性をもたらし、映画とゲームという二つの次元の境界」の再定義を図る。
会場は、ソファやベッド、ランプ、電話などを配置したミッドセンチュリー風のワンベッドルームアパートメントに仕上げ、コラボレーション作品となるインスタレーション「Satellites」を展示。インスタレーションはパネルを切り開き、電気部品や配線、回路基板など内部構造が見えるようにした「レトロフューチャー」な宇宙船を模したテレビ6台で構成。テレビスクリーンでは、レフン監督と小島さんが人間のつながりを探求しながら、友情や新しいテクノロジーと創造性、死とその先に残るものなど多岐にわたるテーマで対話する映像を上映する。
近くの更衣室ではインスタレーションの第2部を展開。さまざまな言語にAIで翻訳したレフン監督と小島さんの対話を織り交ぜたサウンドバイトと映画のサウンドトラックを収録したテープや、カセットプレーヤを置く。来場者はテープを組み合わせて、2人の対話を組み立てる体験ができる。
開催時間は11時~20時。入場無料。8月25日まで。