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サンロッカーズ渋谷、三河に逆転負け 最終クオーターに失速

試合を通して11本の3ポイントシュートを放ったアンソニー・クレモンズ選手(写真中央)

試合を通して11本の3ポイントシュートを放ったアンソニー・クレモンズ選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月9日、国立代々木競技場第二体育館(渋谷区神南2)でシーホース三河(以下、三河)と対戦し65-71で競り負けた。

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 第3クオーター(Q)には一時最大16点のリードを奪ったが、そこが「ピークだった」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))。同Q中盤から三河にオフェンスリバウンドを取られる場面が増えたほか、最終Q序盤にはミスから速攻を許すなど「一瞬気を抜いた場面」から失点し「大きくゲームが変わった」。「後半少しリラックスしてしまった部分があった」と振り返ったアンソニー・クレモンズ選手は、その原因について「今季ずっと抱えている問題だが、個人なのかチームとしてなのか、どこからきているのか正直分からない」と、解決策を見いだせていない様子だった。

 同地区で順位を争う相手となった三河に対し「選手・スタッフ、チーム全員がものすごく大事だと分かっていた」(パヴィチェヴィッチHC)この日。立ち上がりは競った展開となる中、ジョシュ・ホーキンソン選手がミスマッチを突いた得点や、そこからのパス回しで田中大貴選手が3ポイント(P)シュートを沈めるなど得意とする攻撃で得点を重ねる。

 19-20で迎えた第2クオーター(Q)は、すでにファウル2つを犯していたクレモンズ選手が「本能的だった。三河が何をしようとしていたか分かっていたし、スチール(ボールを奪うプレー)をしないとオープンで打たれると思ったので、しっかりとタイミングを合わせた」と、三河の外国籍選手からボールを奪う場面があったほか、ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア選手はルーズボールに飛び込むハッスルを見せる。終盤に3Pシュートを沈めたトロイ・マーフィージュニア選手も三河のミスを誘発するなど随所に好守も見られ、39-27とリードを奪い前半を折り返した。

 第3Qを56-44としのいだ最終Qだったが、「良いシュートは打っていたが、ペイント(ゴール下)に入ることが少なかった」と、外角を中心としたシュートを決めきれない時間帯が続く。クレモンズ選手は同Qだけで4本の3Pシュートを放ったが、成功は1本にとどまった。「競争心の高い選手として、チームの勝ちにつながるならやれることは全部やりたい。全部勝つつもりで戦っているが、それが時に結果につながらないことがある」と振り返った。守備では三河のスクリーンを使った攻撃に対し、守る選手を入れ替えずに守る方法を選択。フィジカルがあり外角のシュートも得意とする外国籍選手をフリーにしないことや、ガードにレイアップをさせないことを目的にしたが、「簡単にレイアップをやられてしまったのがものすごく痛かった。練習していない守備で試合中のアジャストで入れたが機能しなかった」(パヴィチェヴィッチHC)。

 10月に始まった今季も残り10試合となったが、チャンピオンシップ出場圏内までは6ゲーム差が付いている。パヴィチェヴィッチHCは「何もアプローチの仕方は変えない、やっていることをやり続ける。開幕当初・中盤・終盤関係なく、全部同じように戦い続ける」と話した。

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