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広尾にイタリアン新店「アルテ」 人気イタリアン姉妹店、自家製パニーノも

「アルテ」外観

「アルテ」外観

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 イタリアンサンドイッチ「パニーノ」などを提供するイタリアン「Arte(アルテ)」(渋谷区広尾5)が広尾にオープンして、4月10日で1カ月がたつ。経営はPensiero(同)。

自家製香草ハムのパニーノ「ボルケッタ」

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 広尾商店街に2013(平成25)年にオープンしたイタリア料理店「Braceria Rotondo(ブラチェリーア ロトンド)」の姉妹店。場所は、ロトンドから徒歩30秒の距離となる、商店街のメイン通りから一本入った路面。店主の田中剛さんは2013(平成25)年から5年半イタリアに住み、中部の古都シエナのミシュラン2つ星店で修業。帰国後にロトンドに勤め始め、2年前に社内独立した。同店を経営する中で、今回、パニーノを提供する新店を開いた。

 「現地の店で出会った料理人と同じタイミングで帰国し、今も一緒に働いている」と言い、店で提供するメニューも同地方に伝わる料理がルーツになっている。店は落ち着いた色味の木やワインレッドなどを基調に、アンティークの小物などを置き、中世のヨーロッパをイメージ。約10坪の店内には、テーブル10席のほか、スタンディングのカウンターも用意する。店の看板やテイクアウト用のパッケージにも採用した、パニーノを頬張る女の子のイラストは、「2歳になる娘をイラストにしたもの」と田中さん。壁には田中さんのファミリー写真も飾っている。

 パニーノについて、田中さんは「地域のなじみのパンに何か具材を挟んで食べるのがパニーノ」と説明。パンは自家製。野菜は、ロトンドの系列店が山梨・北杜市の道の駅内にあることから、同市で採れたものなどを仕入れる。ランチでは、トマトなどの野菜に肉を挟んだパニーノを提供。生ハムの「プロシュット」、ボロネーゼソーセージの「モルタデッラ」、西表島のスタイルで炊いた豚軟骨の「ソーキ」などを用意し、野菜スープとローストポテト付きのセット(以上1,500円)で用意。テイクアウトもできる。

 ロトンドの料理を引き継ぎ、新店では小皿で出すなど価格帯を抑えるメニューもそろえた。ディナーのスペシャリテは、稲庭うどんのような太さの自家製生パスタに、注文が入ってから作るトマトとニンニクのソースを合わせる「ピチ アッリオーネ」(2,200円)。イタリア時代の店のシェフから伝授されたというリゾット(3,000円)は、「リゾットにぴったり」と言う、新潟の米「にじのきらめき」を使う。

 そのほか、肉の5種盛り合わせ(2人前、8,000円)や、小淵沢の野菜の窯焼きスキレット焼き(1,800円)なども提供。ソムリエでもある田中さんが選ぶイタリアワインは、グラスは白と赤それぞれ2種類ずつを600円、1,000円、1,500円の3つの価格帯で用意。ボトルは6,500円~。客単価は2,000円。

 オープン後の客層について、「近所の方や、ロトンドの常連の方に来ていただいている。ワイン好きの方や、小さなお子さま連れのファミリー、犬を連れた方など幅広い」と田中さん。「よりカジュアルに、誰もが気軽に足を運べる憩いの場所になれれば」と展望を明かす。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~21時。

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