
渋谷方面から羽田空港などへのアクセスの利便性向上につながる「新空港線(蒲蒲線)」整備に向けた営業構想が4月4日、国土交通省により認定を受けた。
同線は、東急多摩川線矢口渡駅の近くから多摩川線を地下化し、JR・東急蒲田駅や京急蒲田駅の地下を通って、大鳥居駅の手前で京急空港線に乗り入れる構想。現在、JR・東急蒲田駅~京急蒲田駅間は約800メートル分断されており、乗り換えには約10分屋外を歩く必要がある。同線でつながることで、東京メトロ副都心や東急東横線、空港京急線などと相互直通となり、利便性が向上する。
営業距離(新空港線区間)は約0.8キロ。整備に要する期間は2025年度下期~2041年度末を予定する。概算総事業費は約1,250億円。運行区間は、渋谷方面~京急蒲田駅付近となる。運行頻度は、最も混雑する時間帯は1時間に20本程度、その他の時間帯は同じく10本程度と想定。同線開通後は、中目黒駅~京急蒲田駅付近が現在約36分のところ約23分に、自由が丘駅~京急蒲田駅付近が約37分から約15分に、それぞれ短縮される。
同線の整備は、東急電鉄と大田区が2022年10月に設立した第三セクター「羽田エアポートライン」が中心となり進める。今回の認定を受け同社は、他の認定営業構想事業者と協議の上、速達性向上計画の認定を同省に申請する予定。