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渋谷・道玄坂上に「アパホテル」新館 訪日外国人意識した客室づくりも

「アパホテル<渋谷道玄坂上>」外観

「アパホテル<渋谷道玄坂上>」外観

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 渋谷・道玄坂上のホテル「アパホテル<渋谷道玄坂上>」(渋谷区円山町)南館が4月3日、オープンした。経営はアパグループ(港区)。

南館のシングルルーム

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 渋谷道玄坂上店は2012(平成24)年11月に開業。昨年度の年間稼働率が100%を超えているほか、アパホテルの中でRevPAR(Revenue Per Available Room=販売可能客室1室当たりの売り上げ)が「トップの数字を誇る」店舗だという。ポストコロナを見据え、客室数増加による「さらなる需要獲得」を図り、既存棟(本館)に隣接した地に新館として増築した。

 南館の敷地面積は190.38平方メートル。地上12階建てで、延べ床面積は1385.59平方メートル。客室数は、シングルルーム(11平方メートル)51室・ダブルルーム(同)22室・デラックスツインルーム(23平方メートル)1室の計74室。既存の173室と合わせて247室になる。

 「新都市型ホテル」仕様に仕上げた客室内には、客室は50型以上の液晶テレビ(デラックスツインルームは65型)を備える。従来のオリジナルベッドにベッド下収納スペースを確保するなど機能面を向上させたほか、空調リモコンやコンセント、USBポートなどは枕元に集約。仕様の異なるオリジナルの枕2種類や、再生羽毛を使い寝具の西川と共同開発したオリジナルの布団を採用している。汚れを拭き取りやすくメンテナンス性が向上するように椅子の生地は布からビニールレザーに変えた。

 増える訪日外国人客を意識した「訪日外国人志向の客室づくり」にも注力し、テレビ画面に表示する館内案内などは日本語・英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語の5カ国語に対応。「ほぼ全世界の」プラグに対応するコンセントやUSB typeA・typeCに対応する充電ポート、同社オリジナルを含む全497種類のピクトグラムを使った館内サイン・案内を採用するなどしている。

 浴室は全室出入り口の段差をなくしたバリアフリー構造で、自社開発した節水タイプの卵型浴槽など通常より「約20%節水できる」というオリジナルのユニットバスを導入。歯ブラシやひげそり、ヘアブラシなど客室アメニティーはバイオマス原料や再生プラスチックの環境に配慮したものを用意している。

 フロントには、現金・クレジットカード・スマートフォン決済に対応し、予約の検索・宿帳の記帳・支払い・ルームキーの発行を行えるチェックイン機や、アプリ「アパ直」限定・事前オンライン決済済み者を対象とした非接触チェックイン機を導入。追加清算がない場合、ルームカードキーを投函することで自動的にチェックアウト処理が行われるポストも設置する。2階共用部にはコインランドリー(洗濯機2台=1回500円、乾燥機2台=30分100円)や電子レンジを用意する。

 朝食(7時~11時)は本館2階のカフェ「コメダ珈琲店 渋谷道玄坂上店」を利用できる(900円)ほか、南館1階にはレストラン「肉うどん 肉めし 甚三」がオープンした。

 東京23区でのドミナント戦略を図っている同社は、2026年10月の開業に向けて道玄坂の中腹に231室の「アパホテル<渋谷駅前>」(道玄坂2)を建設している。

 チェックイン15時、チェックアウト10時。

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