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サンロッカーズ渋谷、今季ホーム初連勝 マーフィージュニア選手12得点

後半に12得点を挙げたトロイ・マーフィージュニア選手

後半に12得点を挙げたトロイ・マーフィージュニア選手

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が4月6日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で仙台89ERS(以下、仙台)と対戦し70-58で勝利した。

後半積極的にリングにアタックした田中大貴選手

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 立ち上がりは、ジョシュ・ホーキンソン選手を起点にパスを回しベンドラメ礼生選手が3ポイント(P)シュートを2本沈めたほか、仙台のパスをカットしたり難しいシュートを打たせたり好守も見られ21-13とリードを奪う。

 第2クオーター(Q)は、ケビン・ジョーンズ選手やリード・トラビス選手が身長差やフィジカル差を突いた攻撃を仕かける。アンソニー・クレモンズ選手の好守からの速攻でトラビス選手がダンクを決めるなどして一時この日最大となる16点差をつけるが、攻撃のミスからの失点で38-33と詰め寄られ「ほぼ同点。分からない展開になった」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))。

 ロースコアとなった後半序盤。仙台が守備の強度を高めてきた中、「押し上げられてなかなかプレーしたいエリアでできなかった」(同)と、スクリーンを使った攻撃が思うように組み立てられない場面が増え、シュートやパスミスも見られたが、守備で我慢を続ける。クレモンズ選手や田中大貴選手は積極的にアタックで得点を狙い、トロイ・マーフィージュニア選手は「時間がない時は1対1のオフェンスをすることが多いが、今日は僕にチャンスが回ってきた。いろいろなシュートの練習をしているから、自信を持ってプレーした」と、攻撃時間が残り少ない場面でドリブルで自身のリズムを作ってから打った3Pシュートを沈めた。

 49-42で迎えた最終Qは、開始2分強で3点差に詰め寄られると攻守の状況確認などを目的にタイムアウトを要求。以降は、クレモンズ選手の3Pシュート、ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア選手の好守からの速攻、ホーキンソン選手が倒れこみながらシュートを放つなどしてリードを広げることに成功。マーフィージュニア選手は「オープンすぎると緊張して外したらちょっとやばいな、とちょっとだけ思っていた」と言うフリーの3Pシュートやミドルレンジのシュートを決めきった。

 試合を通して得点力の高い仙台の外国籍選手に対して、あえて身長の低い選手をつかせてダブルチームを仕かける守備を続け、立ち上がりや終盤などでミスを誘発した。パヴィチェヴィッチHCは「ついた選手がコンタクトをしてすぐにゴール下に入れない状況を作り、パスにもプレッシャーをかけるなどトラップ前がファイトできた」ことを要因に挙げた。

 今季初の同一カードホーム連勝となった今節。マーフィージュニア選手は「毎試合応援し続けてくれているホームのファンの皆さんに連勝を届けられたのはうれしい。ファンからエネルギーもらえて、残りの11試合に向けて良いタイミングでの連勝だった」と喜んだ。

 後半、ベンドラメ選手がコンディション調整で出場を見送った中、「ステップアップしないといけないと思っていたし、シュートを決めるのが仕事だった」と、シーズンハイの12得点を挙げた。ミスが減るなどプレーの安定性が増しているが、「シーズン初めは新しいチームに入ったし、プレータイムもあまりなくて緊張感もあり、無駄な動きもあった。後半に入り慣れてきて、成長できたかな。最近は活躍もできているので、このままシーズン終わるまで続けたい」と手ごたえをうかがわせる。

 パヴィチェヴィッチHCと仙台のイゴア・ジャレティッチHCは高校の先輩後輩であり、デュシャン・グヴォズディッチアシスタントコーチも含めて、アルバルク東京で共にコーチをしていた仲である。パヴィチェヴィッチHCは「ジャレは真面目で静かで勤勉。HCとしては大きなチャレンジをしていると思うが、この関係は一生続くので先輩としていつも応援しているし彼の成功を祈っている」と話し、ジャレティッチHCは「リスペクトをしているし、私たちの間には愛がある。彼らとバスケットボールで切磋琢磨できる環境は素晴らしく、感謝したい」とも。

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