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渋谷・ハチ公像が昭和30年代にタイムスリップ? 背後の庭園に仮囲い

忠犬ハチ公像の背後に設置された仮囲いと共に撮影を楽しむ外国人観光客ら

忠犬ハチ公像の背後に設置された仮囲いと共に撮影を楽しむ外国人観光客ら

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 渋谷駅前の忠犬ハチ公像の背面に3月27日、昭和30年代の渋谷駅のモノクロ写真が大きくプリントされた仮囲いが設置され、道行く人の注目を集めている。

昭和30年代の写真をプリントした仮囲い

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 仮囲いは、ハチ公像の背後にある「渋谷駅ハチ公前 庭園」の撤去作業に伴い、同日設置されたもの。1959(昭和34)年の旧渋谷駅舎周辺を捉えた写真が全面にプリントされ、ハチが65年以上前の渋谷に「タイムスリップ」したようにも見える。背景に出現した写真や周囲に咲く満開の桜も併せて、外国人観光客らがハチ公像の撮影を楽しむ姿が見られている。

 今回写真に使われた昭和30年代は、高度経済成長の波に乗り、東京オリンピック(1964年)を見据えた都市整備も加速。駅周辺では百貨店や映画館などが続々と開業し、商業エリアとして成長した時代でもある。

 ハチ公前広場周辺では現在、渋谷駅街区土地区画整理事業に伴い、JR渋谷駅ハチ公改札の移設や、旧東急百貨店東横店のビル解体などの工事が進む。今回撤去される「庭園」は、2017(平成29)年に庭園デザイナー石原和幸さんが植栽を手がけ、枯山水のようなデザインにリニューアルしていた。

 撤去作業の工期は6月30日まで。

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