
スペイン発・高級ファッションブランド「LOEWE(ロエベ)」初の大規模展覧会の日本巡回企画となる「ロエベ クラフテッド・ワールド展 クラフトが紡ぐ世界」が3月29日から、原宿駅近くの「ヨドバシJ6 ビル」(渋谷区神宮前6)で開かれる。
ビヨンセさんが「ルネッサンス・ワールド・ツアー」(2023年)で着用したカスタムウエア
「ロエベ クラフテッド・ワールド」は、世界各国を「旅する」巡回展として、2024年に上海で初開催。1846年にレザー職人が集まる工房としてマドリードで創業してから現在に至るまでの同ブランドの歴史や、スペインの伝統、手仕事などを紹介してきた。オランダの建築事務所「OMA」とコラボレーションし、ロエベらしい「遊び心」を取り入れた没入感のある展示で、象徴的なデザインやコラボレーション作品などを展示。2013年からクリエーティブディレクターを務め、今月退任を発表したジョナサン・アンダーソンさんによる作品も並ぶ。
展示するのは、米歌手ビヨンセさんが2023年の「ルネッサンス・ワールド・ツアー」で着用した、全面にゴールドクリスタルをちりばめたボディースーツや、カナダの俳優テイラー・ラッセルさんがニューヨークのファッションの祭典「メットガラ」で着用した、木象眼を模した錯視効果プリントの3D成型ハイネックボディーとドレープスカート。いずれもパリでのランウェーショーからのカスタムルックとなる。
職人の技巧に焦点を当てる中で、16代・大西清右衛門さんによる四方覆垂釜(2016年)や、2024年秋冬でタッグを組んだ米画家アルバート・ヨークさんの油絵作品「Two Trees in Landscape」(1970年ごろ)なども展示。2024秋冬ウィメンズコレクションからは、ビーズを繊細に使ったバッグなども会場に並ぶ。
同展開催に伴い、デジタルコンテンツも公開。同ブランドの職人が使うツールボックスのオリジナルデザインなどが作れるほか、予約も受け付ける。
開催時間は9時~20時(最終入場は19時)。入場無料(予約制)。5月11日まで。