
ゲオホールディングス(名古屋市)グループ傘下のOKURA(豊島区)が手がけるセレクトビンテージ事業「VALEUR(ヴァルール)」初の直営店「VALEUR表参道店」(港区北青山3、TEL 04-6805-0058)が2月14日、表参道にオープンした。
リユースショップ「セカンドストリート」などを手がける同グループは2019年、OKURAの親会社であるおお蔵ホールディングス(福岡市)を買収。OKURAはリユースの高級時計やバッグ・貴金属を専門に扱う。ラグジュアリーブランドは近年商品価値が上昇し、リユースショップやフリマアプリでも市場が拡大。高級ブランド商品をビンテージで取り入れることへの需要も高まっているとみて、事業拡大を狙う。
ヴァルールの名称は、フランス語で「価値」を意味し、「ファッション感度の高い大人の女性」をターゲットに、これまでグループ事業と接点が少なかった新たな顧客層との接点創成を図る。アパレル企業の経験者ら社内外のメンバーを集め、店舗やアパレルの企画・生産、ブランドコンサルティングなどを手がけるaiaioh(世田谷区)が監修し、立ち上げた。「由緒ある価値を常に」をコンセプトに、OKURAの時計メンテナンス技術や商品調達網を生かした商品ラインアップ、サービスを展開する。
1号店となる表参道店は、表参道を「トレンドの発信地」「ビンテージの聖地」と位置付け出店。店舗面積は約12坪。「隠れ家カフェ」をイメージした店舗は、白や木目を基調に、赤を差し色に取り入れている。
カルティエやエルメス、シャネル、ロレックスなどのブランドを中心とした時計や、バッグ、ジュエリーなど、ウィメンズのビンテージを専門に扱う。事業コンセプトに合わせ、現代では作られていない「未来にも残していくべきモノ」を共有。時計は、カルティエは約80点、エルメスは約60点をそれぞれラインアップする。1970年代以前に作られた時計をビンテージと定義し、1980年代以降の商品は「ニュービンテージ」「ヤングビンテージ」とカテゴライズ。ビンテージの時計は購入後12カ月の保証期間を設け、修理にも対応する。
営業時間は12時~20時。