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サンロッカーズ渋谷、名古屋Dに大勝 「自分たちのバスケットやり続けた」

3Pシュート3本など11得点を挙げた阿部諒選手(中央左)

3Pシュート3本など11得点を挙げた阿部諒選手(中央左)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月29日、国立代々木競技場第二体育館(渋谷区神南2)で名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(以下、名古屋D)と対戦し85-59で勝利した。

前半終了のブザーと同時に長距離の3ポイントシュートを決めたアンソニー・クレモンズ選手

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 同地区で順位を争うカードとなったこの日。アンソニー・クレモンズ選手の3ポイント(P)シュートで先制するが、ミスから名古屋Dが得意とする速い展開や強みのオフェンスリバウンドからの得点を許すなど、「安定したディフェンスができていなかった」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))ことから一時2桁リードを許す。それでも、ベンドラメ礼生選手のアタックからリード・トラビス選手が3Pシュートをブザービーターで決めるなどして16-22と付いていく。

 第2クオーター(Q)は粘り強い守りで簡単なシュートを打たせない場面が増え、ホーキンソン選手が名古屋Dのパスを叩き落とし、クレモンズ選手のシュートブロックも見られた。攻撃では序盤はシュートを決めきれず得点が伸び悩むが、ホーキンソン選手の3Pシュートや、名古屋Dのミスから速攻を仕かけて「ビッグマンが真ん中のレーンを走ってくれているのを使いながら、周りを見て自分の前が空いていた」のを見逃さず阿部諒選手がミドルレンジのシュートを沈めるなどして詰め寄る。残り約5秒からの攻撃で「自分がシュートを打たないといけない」と放ったクレモンズ選手の長距離3Pシュートがブザーと共に決まり、35-34と逆転して前半を折り返した。

 第3Qも田中大貴選手が名古屋Dのミスを誘ったり、ホーキンソン選手がシュートをブロックしたり好守が続く。同時に、インサイドへのアタックなどから守備とのずれを作って打った3Pシュートを高確率で沈め、点差を広げる。後半には3Pシュートの応酬になる場面もあったが、攻撃時間が残り少ない中で長距離の3Pシュートを沈めた阿部選手は、直後の守備でもボールを奪う好守を見せた。

 61-49で迎えた最終Q。ミスや攻撃時のファウルなどもあり約3分半加点できない時間が続いたが、ベンドラメ選手がパスをカットしたりケビン・ジョーンズ選手がゴール下で体を張ったり名古屋Dの得点を約3分半で2点に抑える堅守を見せる。同Q後半は、トラビス選手が好守からの速攻や、ベンドラメ選手との連係プレー、ゴール下付近でのフィジカルを生かしたプレーなどで連続得点。加えて、外国籍選手をベンチに下げた名古屋Dに対し、「ルカがデザインしてくれた」(阿部選手)とトラビス選手の長身を生かした2連続のダンクなどで試合を締めくくった。

 「うまく行かなくても自分たちのバスケットを見失わずにやり切った」ことを勝因に挙げたパヴィチェヴィッチHC。特に前半、ゴール下や3Pシュート確率が伸び悩む時間帯もあったが、「ペネトレイトは分があるのでアタックしていこうと伝えていた。シュートを決めようが外そうが正しいプレーをし続けること、これが僕たちのバスケット」と続けた。阿部選手は「貫く難しさを実感しているが、やり抜く力や達成感、自信は徐々についてきている」と言う。

 攻撃では阿部選手は3Pシュートを4本中3本決めた。パスを受けてすぐに打つのではなく、ドリブルを突いて守備をかわしてから打つ場面が多かったが、日ごろの練習後にカイル・ベイリーアシスタントコーチ指導の下、ベンドラメ選手や船生誠也選手、ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニアと行っている「試合を想定したワークアウトの成果が出た」と振り返った。

 守備では、平均22本の名古屋Dのアシストを14本に抑えた。パヴィチェヴィッチHCは「オフェンスをコントロールし、名古屋Dが得意とする速攻を減らすことができた」ことを要因に挙げた。ガード陣も積極的にディフェンスリバウンドに絡んでいたが「リバウンド争いは本当に重要だった」とも。

 2月は2節(4試合)をアウェーで戦い、日本代表活動がある中旬からバイウイークに入る。パヴィチェヴィッチHCは「どういう4試合になるか分からないが、できるだけ勝たないといけない。最後チャンピオンシップに行けるかどうか重要な期間になると思うので、勝つことに集中して戦っていきたい」と力を込める。

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