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サンロッカーズ渋谷、延長の末敗れる 「死ぬ気で守備」ハーパー選手

「持ち味」と自負する守備で流れを引き寄せたハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア選手(左)

「持ち味」と自負する守備で流れを引き寄せたハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア選手(左)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が1月12日、シーホース三河(同、三河)と対戦し延長の末敗れた。

第4クオーター0.5秒で同点の3ポイントシュートを決めたベンドラメ礼生選手

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 立ち上がりはリード・トラビス選手やジョシュ・ホーキンソン選手のゴール下を生かして得点を重ねリードを奪う。しかしミスから速い展開に持ち込まれるなどして13-21と追う展開となる。

 第2クオーター(Q)はゴール下の得点を決めきれず、守備でも三河を止めきれず序盤で2桁リードを許す。ここでルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「チームに足りなかったエナジーをもたらし、タフにプレーでき、激しさを注入できる」と、大学4年生のハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア選手を投入。田中大貴選手を欠いた中、「試合前からルカに常に準備しておけと言われていた」ハーパー選手は、「持ち味のディフェンスでは誰にも負けたくないし、『どうにかして爪痕を残さないといけない』と思って死ぬ気でディフェンスしていた」と、粘り強い守備でミスを誘うと会場のファンからは大きな拍手が送られた。ハーパー選手自身も「そこ(=守備)を生かすことでチームに勢いをもたらせられると思っていたのですごくうれしかった」と手応えをうかがわせた。

 28-37で迎えた後半。一進一退の攻防が続く中、ベンドラメ礼生選手が三河の外国籍選手からボールを奪う好守や速攻、リバウンドから得点を挙げ43-48と詰め寄る。最終Q立ち上がりにトラビス選手、ホーキンソン選手の連続3Pシュートで三河を捉え、トラビス選手が連続で好守からレイアップを沈め一時リードを奪う。連続失点で残り1分50秒で5点を追う展開となったが、アンソニー・クレモンズ選手の連続3Pシュートで追い上げ、残り5.8秒からの3点を追う場面。ボールを運んだベンドラメ選手が3Pシュートを沈め同点に追いついた。延長では「流れが悪い時に決められた」とハーパー選手が3Pシュートを沈めるが後が続かず、69-80で敗れた。

 パヴィチェヴィッチHCは最大16点差を追い上げたこともあり「勝ち切れたら良かった」と振り返った一方、「オフェンスが強いチームに対して1度リードを奪ったら、そのまま終わらせないといけなかった。延長にするべきではなかった」と考える。試合終盤はチームとして攻撃がつくれなかったが、「三河のアジャストがしっかりしていたのと、エナジーレベルが我々を上回っていた。加えて、我々のオフェンスの遂行力が下がってしまった」と分析した。

 ハーパー選手は12月20日にプロ契約を結んだばかりだが、昨季SR渋谷に特別指定選手として加入していたことや、大学でプレーしていた際にもSR渋谷の試合を見ていたことから「どういうチームか、ルカがどういう人でどう動いたら良いかも分かっているのでやりやすい」と言う。「サップ(=クレモンズ選手)が『どれだけ試合でインパクトを与えられるかが大事』と言っていて、ディフェンスもそうだが、オフェンス、ルーズボールとか細かい所でインパクトを与えたいと思っていたことが今日できて良かった。継続することを意識してやっていきたい」と意気込む。

 この日でシーズン半分となる30試合を終え、SR渋谷は18勝12敗で地区4位に着けている。パヴィチェヴィッチHCは「3~5試合勝てた試合を落としている」と指摘しつつ、「選手がそろわない問題を抱えながらもこの順位にいることは一定の評価はできる。しかし我々には目標があるので、強くなった中地区では今の勝ち星・順位では十分ではない。やってきていることは間違いではないし、全員が納得するくらい頑張っていると思うので、その頑張りが実ることを祈っている。シーズン後半、足りない部分を補って戦うことで欲しい結果を手に入れられると思う」と話した。

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