ストリートダンスバトルの世界大会「Juste Debout(ジュストゥ・ドゥブ)」の日本予選が1月6日、渋谷ストリームホール(渋谷区渋谷3)で開かれ、出場したダンサー196組392人の中から4部門の優勝者が決まり、パリ大会への切符をつかんだ。
ダンスジャンル「ヒップホップ」「ハウス」「ロッキング」「ポッピング」の計4部門の頂点を、2人1組の2on2形式で競うダンス大会として2002年、パリで初開催。各国からダンサーがDJによる音楽に合わせて即興でダンスを競い合い、審査員4人が判定。コロナ禍をきっかけに休止され、本格的な開催は5年ぶりとなる。
日本では2007(平成19)年から予選大会を開催。復活後初となる予選は「Juste Debout Tokyo 2025」と題し、ストリートダンスの「聖地」ともされる渋谷で開催。会場では、国内外から参加した196組がパリの決勝大会への出場を懸け、歓声の中ダンスバトルを繰り広げた。
ぴたりと静止するポーズなどが特徴的なロッキング部門には33組が出場。予選からのハイレベルな戦いを、同大会への参戦歴も長いhirokoboogieさんとYU-KIさんのチーム「Ol’Loco」が制した。最多65組が出場したヒップホップ部門は、経験の長いチームや若手を含めフィジカルの強さが目立つ中、それぞれフランス、スイスから日本予選に参戦した外国勢「Losdiablosdelamuerte」が安定感のある形で見せ場をつくり、優勝に輝いた。
ハウス部門には4歳~60代と年齢も幅広い55組がエントリー。トーナメントでは若い世代を中心に活躍を見せ、パワーや軽やかさがジャッジにも反映。完成度の高いパフォーマンスを続けた「KAZANE&Miyu」チームが優勝を手にした。43組が出場したポッピング部門。ヒットやウエーブで筋肉を弾くポッピングは、個性的でキャリアのあるチームが多く、優勝した「BOO&SHOW-GO」は緊張感の中にも余裕を感じさせる即興ダンスで実力を証明する形となった。
ベスト8以降のバトルの模様は1月11日~18日、オンラインでも配信(鑑賞料は1,500円)。2月には、日本代表に選ばれた各ジャンルの優勝チームを取り上げた映像が渋谷駅周辺の屋外ビジョンで上映される。
予選を勝ち抜いた優勝チームは、3月2日にパリで開かれる世界大会に出場する。