渋谷区は12月13日、渋谷駅周辺のスペース情報サイト「SHIBUYA CREATIVE JUNCTION」を公開した。
区は2023年度から、官民連携によるデータ活用の一環として多様なデータを分野横断的に収集・整理し提供する「データ連携基盤」の整備を進めている。それを活用した最初の取り組みとなる同サイトは、民間が管理するさまざまな空間情報を一元化した。
駅を中心とした大規模再開発が進み、広場などハード面の整備が進んでいる中、サイトではそれらの場所を活用するためのソフト面を整備。どのようなスペースがあり、活用できるのかなどを発信することで、新たな文化の創造と地域の活性化を目指す。
現在は、渋谷駅前(スクランブル)交差点など渋谷駅中心エリア、道玄坂や公園通り周辺、桜丘町方面などに分けた5つのエリア内の広場など、189カ所を掲載。装飾やポスターなどを掲出できる道路や歩道などもラインナップし、地区計画上の空地を対象に掲載している。渋谷を中心にエンターテインメント企画などを手がける東急メディア・コミュニケーションズ(桜丘町)もプロジェクトに携わり、同社が運営するサイト「ONE-STOP! SHIBUYA」に掲載しているスペースの情報も並ぶ。
サイト内では、各スペースの特徴や広さ、利用時間・料金(一部)などを記載し、サイト内にリンクを貼る外部サイトを通じて、申請・問い合わせもできる。現在イベントなどの利用を受け付けていないスペースについては、今後の利用検討に向けてアイデアの提案を受け付けている。各スペースはエリアや広さなどの条件で絞り込み検索できる。掲載するスペースは現在も登録申請を受け付けているほか、対象エリアも広げていく考え。
そのほか、サイト内に掲載されていないスポットを含めて、区内で開かれたイベントや今後開催予定のイベントの事例も、ユーザーから募り掲載。区の魅力発信や今後の整備などに活用していくという。