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原宿でセイコー「専用すぎる腕時計展2」 「忍者」「恋する乙女」向けも

「専用すぎる腕時計展2」会場内の様子

「専用すぎる腕時計展2」会場内の様子

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 暗闇の中でも指の触覚で時刻を読み取れる「忍者専用」や、好みのゆで時間を計れる「ゆで卵専用」などの特殊な腕時計を展示する企画展「専用すぎる腕時計展2」が現在、ウィズ原宿(渋谷区神宮前1)1階のセイコーウオッチの拠点「Seiko Seed」で開かれている。

「恋する乙女専用」腕時計

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 ダイバーズウオッチや鉄道時計など「専用」デザインの時計も手がけてきた「セイコー」の社内デザイナーらが同展のためにデザインした時計を披露する「専用すぎる腕時計展」。2001(平成13)年に始まり、2009(平成21)年まで続いた社内での実験的プロジェクト「power design project(パワーデザインプロジェクト)」を2022年に復活させ、昨年は同拠点で作品を公開。「パタンナー専用」「かくれんぼ専用」などの腕時計を展示し、話題を集めた。

 デザイナーらがデザインしたのは、専門職や特定の作業などで利用できる「専用」機能を持たせた6本の腕時計。針に至るまで全てが真っ黒で、弓道の道具の着脱方法をベースにした鹿革のストラップを巻き付けて使う「忍者専用」は、スライドさせてふたを開閉し、針とアワーマークにじかに触れて時刻を読み取る仕組み。デザインした菅沼佑哉さんは、ルミブライト(蓄光塗料)などを使うと「光で敵に存在を知られてしまう恐れがある」と懸念し、「触読時計」としてデザインを進めたという。

 「恋する乙女専用」の腕時計をデザインしたのは2023年入社の女性デザイナー廣瀬由羽さん。花びらを一枚ずつ取りながら「好き」「嫌い」を交互に唱えていく「花占い」に着想を得て、円盤針に花びらをデザイン。時計の針をルーレットのように回し、描かれた花を回転させると「LOVE me」か「LOVE me NOT」かを占える。ぷっくりと盛り上がったドーム形状のガラスを採用することで、正面以外からは中が見えないよう工夫も施す。

 「ゆで卵好き専用」の腕時計は、時計そのものもゆで卵を思わせるカラーリングで、白みのような色のストラップと、ダイヤルの中央部分は黄みのグラデーションも表現。白い針が12分間で1周するタイマー機能を付け、「HANJUKU」「HARD」などのゆで加減を30秒単位で選べるようにした。タイマーは「沸騰した湯に卵を入れる」設定で、「お勧め」は7分半だという。

 会場にはほかに、「クラブDJ専用」「ヴァンパイア専用」「サンタクロース専用」の腕時計が並ぶ。

 開催時間は11時~20時(入場は19時45分まで)。1月14日は休み。入場無料。2月16日まで。

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