ストリートアートの歴史をひも解く展覧会「Stream of Banksy Effect ストリートアートの進化と革命展- Street Art (R) Evolution-」が1月22日から、渋谷ストリームホール(渋谷区渋谷3)で開催される。
ストリートアートの始まりは、1960年代後半の米ニューヨークと言われ、若者たちが地下鉄車両や駅構内、ビルの壁などに書き込んだ、通称「タグ」と呼ばれる自身のサインを記したグラフィティー(落書き)アートに端を発しているという。現在では許可を得て制作される作品も増えている。
同展は、昨年愛媛県美術館(愛媛県松山市)で開かれた「BANKSY & STREET ART (R)EVOLUTION」展を基に作品を追加。終了後は、ヨーロッパを巡回する予定となっている。
ストリート―アーティストとして世界的に知られているバンクシーさんを中心に、国内外のアーティスト49人の作品約100点を展示し、その軌跡を紹介。バンクシーさんが現代のアーティストに与えた影響に焦点を当てることで、ストリートアートの持つ可能性や意義の再発見を図る。会期中には、イタリア出身のアーティスト、ラウルさんによる会場屋外でのインスタレーションも予定している。
チーフキュレーターのパトリツィア・カッタネオ・モレシさんは、かつて「地下鉄車両への違法ペイントというイメージだった」と言うストリートアートのムーブメントが醸成されてきたことや未来について、「その疑問への答えとなる」のが同展だとコメント。「日本で最もエネルギーに満ち、カルチャーを生みだしている『渋谷』の街でこの展覧会を開催することは必然であり、これからの新しいストリートアート、アーバンアートシーンにおいても重要な出来事」などと話している。
開催時間は10時~19時。入場料は、前売り=一般2,200円、高校・専門・大学生1,600円、小・中学生600円、当日=同2,400円、同1,800円、同800円ほか。3月23日まで。