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アルバルク東京、三遠との首位攻防戦に敗れる 攻撃の「遂行力低かった」

ゴール下では激しい攻防が見られた

ゴール下では激しい攻防が見られた

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 Bリーグ・アルバルク東京(以下、A東京)が12月18日、国立代々木競技場第一体育館(渋谷区神南2)で三遠ネオフェニックス(以下、三遠)と戦い72-82で敗れた。

ヘッドコーチ代行としてチームを指揮した岩部大輝アシスタントコーチ

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 同地区の首位攻防戦となり、「ビッグゲームというのは皆が共通認識で持っていた」(テーブス海選手)この日。デイニアス・アドマイティスヘッドコーチ(HC)が体調不良のため、アシスタントコーチの岩部大輝さんがHC代行を務めた。

 強みとするリバウンドからの得点で先制。リバウンドからの速い展開で小酒部泰輝選手がフリーで3ポイント(P)シュートを決めたり、連係プレーでアルトゥーラス・グライテス選手がインサイドで得点を上げたり一歩前に出る。しかし、「絶対にやられてはだめだと言っていた」(岩部さん)3Pシュートを許したりミスから失点したり17-19とリードを許す。

 第2クオーター(Q)序盤は三遠に連続で3Pシュートを許しリードを広げられる。それでも、安藤周人選手が3Pシュートを決め返し、レオナルド・メインデル選手やライアン・ロシター選手が積極的にアタックし得点を重ねる。ゴール下で得点やリバウンドを簡単に許さない堅守も見られ45-40と逆転して前半を折り返した。

 後半立ち上がりは好守が続くも、ゴール下を中心に激しい攻防が繰り広げられロースコアの展開となる。しかし、前線からプレッシャーをかけてくる三遠の守備にミスからの失点などで再びリードを許す。テーブス選手のシュート、メインデル選手の身長差を突いたゴール下などで食らいき、55-60で最終Qに突入した。

 立ち上がりからロシター選手、小酒部選手がパスをカットする好守が連続で見られるが得点につながらず我慢の展開が続く。岩部さんは前節の2試合目を引き合いに出しつつ「選手たちが焦り出してシュートが単発になったり、構築されていないシュートを無理やり打ってしまったりするシーンが多かった。全員でやらないことを共有しないといけない」と振り返る。インサイドへアタックはできていたが「(三遠の守備が攻撃の)最初の所を壊しに来ていて、ペイント(ゴール下)エリアでの攻防含めて、そもそもやりたい形ではなく僕らからしたら効率の良いオフェンスではなかった」とも。終盤には安藤選手、サイズ選手、テーブス選手と連続で3Pシュートを決めるなど4点差まで詰め寄るが追い上げかなわず敗れた。

 岩部さんは東海大学在学中に学生チームのHCを務めた経験はあるが、プロチームを指揮するのは初めて。「正直に言って、タイムアウトを取るタイミングも未知の世界だった」と言い、「タイムアウトでもう少し具体的な指示やアジャストができたのでは。負けるべきではなかったが、個人としては良い経験にしないといけない」と振り返った。試合中にはアドマイティスHCから「ここを狙いたい」「こういうディフェンスに変えた方が良い」など連絡が来ていたと言い、「アイデアはあったがそこにすら至らなかった。遂行力が低かった所に尽きる」とも。

 テーブス選手は10得点11アシストをマークしたが「気持ち良くセットプレーに入れないことが多く、裏を取るプレーとしてスクリーンの逆を突いてしょうがなく切り込んで生まれたシュートやアシストが多かった。やりたいバスケットではなく、チームの流れが悪くなってしまった」と悔しさをにじませた。チームでターンオーバーが14とかさんだが「もったいないパスは良いリズムでプレーできていない証拠。ポイントガードとしてもっと落ち着かせてコントロールできたのかな」とも。

 得失点差で地区首位を明け渡すことになったが、三遠との対戦は1試合残っていることもあり、テーブス選手は「勝てば問題ないし、頭を下げる必要もない。ほかにもタフな試合が待っているので、経験として次につなげられたら」と話す。

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