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渋谷に玄米パン店「玄点」 玄米×スーパーフードのキューブ型パン

小麦アレルギーと診断されたことを機にブランドを立ち上げた椋本加奈美さん

小麦アレルギーと診断されたことを機にブランドを立ち上げた椋本加奈美さん

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 玄米×スーパーフードをテーマにしたキューブ型のパンを販売する「玄点」が10月24日、渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)地下2階の食料品売り場「東急フードショーエッジ」にオープンした。経営はピュアネクサス(中央区)。

店舗の様子

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 SNSを通じてスーパーフードのレシピや料理動画を発信していた同社社長の椋本加奈美さんが立ち上げたブランド。椋本さんは20代半ばに小麦アレルギーと診断されたことを機に食生活の改善に取り組む中でスーパーフードに出合い、日本安全食料料理協会認定の健康食品マイスターなどの資格を取得。多くの人に「玄米やスーパーフードの魅力を伝えたい」と同ブランドを立ち上げた。

 当初はECでの展開を視野にしていたが、3月に銀座で展開していたポップアップショップに東急百貨店の担当者が来店したことがきっかけで、常設店を出店するに至った。ブランド名は「食と環境の『原点』にかえってほしい」という思いを込めている。「未来につないでいくこと」を目的に、20~30代を中心とした若年層をコアターゲットに据える。

 場所は9月に閉店したパン店「ティエリーマルクス ラ ブーランジェリー」跡。6センチ角のキューブパンは生米を粉砕する「乾式粉砕」による玄米粉や米粉、天然酵母、ココナツオイルなどで作る。そこにトマトやビーツ、モリンガ、ターメリック、ローカカオ(各390円)、ブルースピルリナ、炭(各450円)などのパウダーを加えるベーシックな「きほん」は、10種類をラインアップ。

 きほんにアレンジを加える「きわみ」は、国産トマトやトマトソース、シュレッドチーズなどをトッピングする「トマトピザ」、大豆ミートやペースト状のアボカドなどを挟む「モリンガバーガー」、国産タマネギとマッシュルームのホワイトソースを中に詰める「ブルースピルリナクリームグラタン」(各640円)、スパイス15種類以上などを使うドライカレーなどを詰める「ターメリックチーズ ドライカレー」、サツマイモのキューブパンに焼き芋のペーストを詰める「サツマイモとろ蜜ペースト」(各620円)など10種類。

 そのほか、同店出店に併せて新たに開発した、ココナツ(アップルカスタード)、ビーツ(白あん)などのたい焼き(各480円)や炭昆布、鮭、梅、じゃこ枝豆などを用意する一口サイズのおにぎり(4個690円)、玄米甘酒を使うスムージー(850円~)なども販売する。

 同社は製造過程で出る食材ロスを減らすため、キューブパンの切れ端で造るパン粉(200円)を販売するほか、余った食材は提携工場に運んで乾式加工でサプリメントとして再製品化。包装材にはリサイクル可能な包装材やバイオマスプラスチックなどを使い、ブランドブックや成分表示のシールなどの印刷には米ぬか油を使ったライスインキを使うなど、環境に配慮した取り組みを行っている。

 椋本さんは「『カラフルだな』『かわいい』などから入っていただいて、米粉や米粉パンを食べたことがない人にも手に取って食べてもらう第一歩になれたら。気がついたら体に良い、地球に良い、そういう循環をつくれたら」と話す。

 営業時間は10時~21時。

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