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サンロッカーズ渋谷、連勝止まる 茨城に敗れる

リバウンドからの得点などでチームハイの24得点を挙げたケビン・ジョーンズ選手(写真中央)

リバウンドからの得点などでチームハイの24得点を挙げたケビン・ジョーンズ選手(写真中央)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が11月9日、茨城ロボッツ(同、茨城)と対戦し、80-87で敗れた。

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 第1クオーター(Q)はケビン・ジョーンズ選手がリバウンドや速攻などから得点を重ねるが、19-20と失点もかさむ。ミスから先制を許すなどしたことから、「茨城はどこからでもシュートを決められるスタイルのチーム。シューターに自信を、(チームに)リズムを与え、誰でもシュートが決まる状況を作ってしまった」と、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は振り返る。

 第2クオーター(Q)序盤は好守も見られるが、オフェンスでのミスが散見しリードを広げられる。中盤には、ジョシュ・ホーキンソン選手がゴール下へのダイブや速攻などから得点を重ねるが、終盤にスイッチ(守る相手を入れ替える)ディフェンスに対して、茨城のチェハーレス・タプスコット選手にインサイドのミスマッチを突かれて失点が続いた。タプスコット選手に対しては、「スイッチせずに守りたかった。(スイッチしたら)できるだけサイドに追いやって、無理ならシュートの前にファウルをしようと伝えていた」(パヴィチェヴィッチHC)と言うが、プラン通りにいかなかった。

 後半序盤は一進一退の攻防が続いたが、田中大貴選手の3ポイント(P)シュート、ジョーンズ選手の1対1などで一時5点差に詰め寄る。それでも、再びミスからの失点に加え、外国籍選手が1人になった時間帯にインサイドで失点し52-63で最終Qに突入した。

 ミスと好守が続きリズムをつかみきれず、3Pシュートを決めても決め返され、10点前後の点差のまま時間が過ぎる。アンソニー・クレモンズ選手、ベンドラメ礼生選手、ホーキンソン選手の連続3Pシュートで詰め寄るも一歩及ばず試合終了。連勝は4で止まった。

 試合を通して、トップの位置でスクリーンを使って守備とのずれを作ろうとするプレーでボールを奪われるミスが見られた。パヴィチェヴィッチHCは「コート中央でトラップをしかけてくる相手は初めてじゃない。ちゃんとプレーすれはオープンシュートを作れたが、危機感をあまり持たずにプレーするとターンオーバーになる。ターンオーバーをしない質の選手がそろっていると期待していた」と落胆の言葉を口にした。

 ジョーンズ選手はオフェンスリバウンドを6本取ったが、「オフェンスリバウンドは得意だが、(攻守問わず)リバウンドを取りたい気持ちだけはずっと持っている。特にオフェンスリバウンドは攻撃回数を増やすことがチームの助けになる。攻撃権とエネルギーを得られるように、自分にできることは何でもしようと思っている」と話す。ゴール下近くでの1対1を仕かける場面も多かったが、「攻めようとしていた一つのポイントで、ローポストでアドバンテージがあると感じていた。うまく行った時もあったし、もっとうまくできた時もあった。こうしたマッチアップを攻め続けることが一つの鍵になる」とも。

 ジョーンズ選手は2季ぶりのSR渋谷復帰で、過去アルバルク東京在籍時にはパヴィチェヴィッチHCの下でプレーしていた。「アルバルク時代に優勝の経験もあるし、彼のバスケットも知っているし、好きなやり方も知っている。当時から変わった部分にはまだ慣れていないとこもあるけれど、ほぼ全てが自分にとって心地よく感じている。チームがまた必要と思って呼び戻してくれたことにも喜びを感じている」と話す。

 両チームは10日も戦う。第1Qにファウルを受けたリード・トラビス選手は第2Qに一度コートに立ったが、後半は出場しなかった。パヴィチェヴィッチHCは「(ファウルを受けた接触は)大きな当たりだった。今夜プレーできなかったから一夜で良くなれるか…」と触れつつ、「リードがいないかもしれないが、もう一度チーム力を強くして、どう勝てるのか答えを見つけ出さなくてはいけない」と力を込めた。

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