Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が11月6日、国立代々木競技場第二体育館(渋谷区神南2)ファイティングイーグルス名古屋(以下、FE名古屋)と対戦し、80-66で勝利した。
アンソニー・クレモンズ選手の3ポイント(P)シュートで先制するが、後が続かない重い立ち上がりとなる。それでも、「オフェンスリバウンドやリングへのダイブなどを止めよう」(ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC))と話していたFE名古屋の大黒柱ショーン・オマラ選手に対して、ジョシュ・ホーキンソン選手がインサイドで体を張り、田中大貴選手が「多彩なシュートが打てる」FE名古屋のアーロン・ヘンリー選手に簡単なシュートを許さずロースコアに持ち込む。ベンドラメ礼生選手がボールを奪うプレーやオフェンスファウルを誘発する好守を見せるなどチームに勢いを与え、阿部諒選手のインサイドへのアタックからリード・トラビス選手がダンクを沈め、21-10とリードを奪う。
第2クオーター(Q)序盤はシュートを決めきれない時間帯も見られたが、パスを回しズレを作りベンドラメ選手、田中選手、クレモンズ選手と3Pシュート攻勢で得点を重ね、途中出場した船生誠也選手、トロイ・マーフィージュニア選手も続く。守備では要所でダブルチームを仕かけて難しいシュートを打たせたほか、残り約4秒でボールを奪うと、船生選手がブザービーターを狙いシュートを放った。ボールはリングに弾かれるも場内を沸かした。
49-27と大量リードで迎えた後半は、戦況が一転。リバウンドから速い展開に持ち込まれるなど、序盤から失点が続く。ホーキンソン選手のゴール下、クレモンズ選手からトラビス選手のアリウープダンクなどで得点を挙げるも、スイッチ(守る選手を入れ替えるプレー)をしてくるFE名古屋の守備に対して「簡単にバスケットをしてしまった。ミスマッチをアタックしながら、どこが空くのか先を考えてプレーしないといけないが戦い抜けなかった」(パヴィチェヴィッチHC)と第3Q後半約4分得点が止まり、59-48と詰め寄られる。
それでも、最終Q立ち上がりにケビン・ジョーンズ選手、ホーキンソン選手が連続で得点。ゴール下まで攻め込まれても簡単に得点を許さない堅守を続ける。リバウンドからの速攻に走ったトラビス選手のダンク、クレモンズ選手の1対1からの3Pシュートなどで追い上げを許さず勝ち切り、連勝を4に伸ばした。
18得点7アシストで勝利に貢献したクレモンズ選手。現在、平均得点が14.4点、アシストは平均6.8本でリーグ2位と好調さをうかがわせるが、「タレントのある選手が多く皆が助けてくれているのもあるが、昨年の経験が生きていて昨シーズンより自分の仕事がやりやすい」とその要因を分析。この日も終盤の要所で3Pを2本決めるなどしたが、「常に責任をもって正しいプレーをするようにしている。チームメートやコーチが信じてボールを預けてくれるからこそ、ビッグプレーも決めやすくなる」と話した。
平日の試合でもありタフなスケジュールとなっているが、「シーズンは序盤だし体の調子は良い。今はフィジカルよりもメンタルの方が重要だと思っている」とも。
次節は今月9日・10日、青山学院記念館に茨城ロボッツを迎える。