代々木公園近くのNHK放送センター(渋谷区神南2)敷地内に10月31日、情報棟が完工した。
敷地面積8万2646平方メートルの同センターは1965(昭和40)年の完成(第1期工事)から50年以上がたち、老朽化や狭さなどの問題から、2016(平成28)年に建て替えの基本計画を発表。「情報棟」「制作事務棟」「公開棟」などから成る放送センターを順次建て替える方針を明らかにしていた。
第I期工事となる情報棟は、2020年に閉館した「ふれあいホール」などの跡地に建設。地下1階~地上11階、塔屋1階の建物で、井の頭通りからの高さは約63メートル。延べ床面積は7万7670平方メートル。2021年5月に新築工事に着手していた。
国内外に向けた報道や情報発信を行う拠点として、ニュースセンターなどが入る。今後、放送設備を整備するなどして2026年中にテレビとラジオの放送、デジタル配信を本格的に始める計画。
建設費は予算の600億円を上回る657億円。