渋谷駅周辺ではハロウィーン当日の10月31日夜を迎え、来街を控えるよう渋谷区も強く呼びかける中、警察による誘導やJR渋谷駅の通行規制など厳重警戒の下、仮装した人の滞留や迷惑行為などによる大きな混乱は見られていない。
駅周辺に群衆ができ、路上飲酒によるトラブルやごみの大量放置などの犯罪・迷惑行為が社会問題となってきた渋谷エリアのハロウィーンは、昨年は「街に来ないで」と呼びかけたこともあり、来街者数が激減。区は今年、「渋谷は、ハロウィーンをお休みします。」のメッセージでこの日を警戒。条例でも路上飲酒を取り締まるとともに、30日・31日は夕方から未明にかけ、雑踏事故などを防ぐためハチ公前広場を一方通行にする柵を設置。JR渋谷駅のハチ公改札も一部通行規制し、通路も封鎖している。
昨年のハロウィーン当日、区は駅周辺でピーク時6万人の来街を予測していたが、実際には4分の1の約1万5000人まで減少。今年の人出は21時現在、昨年よりさらに少ないように見受けられ、仮装している人もまばら。片側通行はハチ公前広場だけでなく、渋谷センター街のバスケットボールストリートでも強化。「マクドナルド渋谷センター街店」がある四つ角付近でもコーンを置くなどして片側通行にして、警官や警備スタッフが、立ち止まらないよう呼びかけている。
昨年、初の試みとして封鎖されたハチ公像の周りは今年も囲いを設置。JRハチ公改札を出て交差点に向かうレーンと、交差点から駅へ向かうレーンを完全に分けて人の流れをコントロールし、ハチ公改札は東西に通り抜けもできず人の流入を防いでいる。スクランブル交差点では例年通り、斜め横断を禁止し、多くの警察官がテープや笛で人の流れを仕切りながら、「立ち止まらないでください」と呼びかけながら歩行者を誘導している。
交差点に面した「SHIBUYA TSUTAYA」をはじめ、「西武渋谷店」などの施設や店舗も通常より閉店時間を早め、混雑に対応している。