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サンロッカーズ渋谷、京都に快勝 堅守猛攻で35点差

リバウンドからの得点などゴール下で力強さを発揮したリード・トラビス選手(右から2番目)

リバウンドからの得点などゴール下で力強さを発揮したリード・トラビス選手(右から2番目)

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 Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月27日、京都ハンナリーズ(以下、京都)と対戦し95対60で快勝した。

第3クオータにブザービーターのシュートを決めた船生誠也選手

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 前日の試合を大量失点で敗れていた中、好守からのケビン・ジョーンズ選手のダンクで先制するなど、立ち上がりから守備が光ったこの日は、第1クオーター(Q)だけで京都のミスを7回誘発。攻撃では、ベンドラメ礼生選手がゴール下でノーマークになったリード・トラビス選手を見逃さずにパスを出したほか、ルーズボールに飛び込むハッスルを見せた直後の攻撃で3ポイント(P)シュートを沈めた。残り7秒くらいから最後の攻撃を仕かけた田中大貴選手からのパスを受けたジョーンズ選手の3Pシュートがブザービーターとなり、28-15とリードを奪う。

 第2Qは、「ペイントタッチが十分ではなかった」と3分近く得点が止まると同時に、京都がインサイドの強いチャールズ・ジャクソン選手を強調し、フリースローなどで得点を重ね46-40と点差を詰められた。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「(今季)CJ(=ジャクソン選手)が髪を切ってパワーダウンしたと思ったが、残念ながら強くなっていた」と冗談めかしつつ、「ディフェンスでいくつかミスをしてしまい、スイッチ(守る選手を入れ替わる動き)をせざるを得なくなった」と原因を指摘した。

 それでも後半立ち上がりに再び守備の強度を上げ2桁点差を奪う。さらに、田中選手がプレッシャーをかけてボールを奪ったり、トラビス選手がシュートをブロックしたり第3Q終盤は3分強、京都に得点を許さず72-48とリードを広げた。

 同Q最後は、ボールを奪った船生誠也選手が「時計を見たら(残り)4秒くらいだったのでレイアップはできるだろうと。ちょっと後ろを見たらKJ(=ジョーンズ選手)も来ていたのでパスしようと思ったら体が勝手にシュート打っていた」と放ったシュートがリングに吸い込まれブザービーターとなった。着地後止まり切れず転倒した船生選手の元にはチームメートが駆け寄って喜び会場は歓声に包まれたが、船生選手自身も「今日一沸いていた」と笑顔を見せた。

 最終Qもトラビス選手の得点が止まらず、リバウンドからの得点に加え、攻撃時間が残り少ない中、「サップ(=クレモンズ選手)にスペースを与えて1対1に持ち込めるようにしたのに、良いパスを出してくれた」と3Pシュートも沈めた。終盤には村越圭佑選手が今季初出場するなど、ベンチ登録メンバー全員が出場を果たした。

 26得点11リバウンドを記録したトラビス選手。特にオフェンスリバウンドで力強さを見せたが、「昨日の試合はすごくストレスがたまってしまったので、どんなことがあってもできる限りのエネルギーを注いで、できるだけハードにプレーして後はなるようになると考えていた」と言う。

 「(第2Qに)笛が厳しい部分もありフリースローでつながれたが、あれが無かったら完璧な試合。終わってみれば60失点で、うちがしたい試合だった」と振り返った船生選手。現在5勝4敗と勝ち越しているが、「評価できるのは今日と川崎戦くらい。(4敗したうちの3試合は)言い訳はできるが負けちゃいけない試合だった。自分的には8勝はできていると思う」と厳しく評価。チャンピオンシップ進出に向けて「60試合と考えたら長いが区切りがあって、40試合終わった時にどこにいなきゃいけないかなど、(勝敗の)数字的な面を見ながら戦うことも大事。チームとして考えていきたい」と続けた。

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