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ハロウィーンは街に来ずVRで 区公認「バーチャル渋谷」で限定イベント

バーチャル渋谷

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 リアルな場では「ハロウィーンをお休みします」としてハロウィーン期間に渋谷駅周辺に訪れないことを呼びかけている渋谷区が公認する仮想空間「バーチャル渋谷」で10月24日、ハロウィーンイベントが始まった。主催はKDDI、一般社団法人渋谷未来デザイン、一般財団法人渋谷区観光協会。

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 屋外で特定のイベントが開催されていないにもかかわらず、例年仮装した多くの人が集まり路上に滞留することなどが問題となってきたハロウィーン時期の渋谷駅周辺。一部来街者による飲酒を起因としたトラブルや犯罪・迷惑行為などが社会問題になり、区では条例で路上飲酒を禁止するなど対策を講じ、昨年からはハロウィーン目的の来街そのものを控えるよう強く呼びかけている。

 実際の来街に代わる取り組みの一つとして、バーチャル渋谷で行うハロウィーン企画「バーチャルハロウィーン」は、コロナ禍の2020年にスタート。5周年を迎える同イベントでは今年、リアルとバーチャルの街が融合した新たな取り組みも展開する。

 今月28日からは、リアルとバーチャルの街を行き来しながら謎を解いていくゲーム「終わらないハロウィンからの脱出」を展開。「何でも願いをかなえる幻のカボチャ」をテーマに、バーチャルとリアルそれぞれの渋谷に用意するクイズを解いてカボチャの欠片を集めながらストーリーを進める。クイズは、バーチャル空間ではどこかに隠されているほか、リアルの街ではどこかにスマートフォンをかざすとAR(拡張現実)で表示される。行き詰まったときには、生成AI(人工知能)を搭載したアバターがサポートする。

 ハロウィーン企画として、バーチャル渋谷の配信プラットフォーム「cluster」をはじめ、国内の主要メタバースプラットフォーム「αU metaverse」「STYLY」などが連動し、各バーチャル空間をハロウィーン仕様に装飾。統一されたデザインの中にも各プラットフォームの特徴を生かした装飾が楽しめる。ユーチューブ登録者数60万人以上のアーティスト「こはならむ」がハロウィーンにマッチした楽曲をカバーするほか、アバターアプリ「Mirror Muse」内でハロウィーンデザインの限定スタンプを取得できるなどのコラボ企画も展開。「バーチャル札幌駅JRタワーさつえき.world」のハロウィーンイベントと行き来もできる。

 バーチャル渋谷はスマートフォンやパソコンで利用できる。参加無料(clusterへの登録が必要)。11月30日まで。

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