米発ティーカンパニー「SMITH TEAMAKER(スミス・ティーメーカー)」の日本旗艦店「SMITH TEAMAKER SHIBUYA TASTING ROOM(SHOP & CAFE)」が10月24日、渋谷駅直上の「渋谷スクランブルスクエア」(渋谷区渋谷2)4階にオープンする。経営は輸入商社の東洋ベバレッジ(大阪府)。
同ブランドは、スターバックスコーヒーのチャイラテの開発を手がけた紅茶職人の故スティーブン・スミスさんが2009年にポートランドで創業。日本では2015(平成27)年に展開が始まり、2020年から東洋ベバレッジが日本輸入総代店として国内展開。コロナ禍を経て常設店の出店にこぎ着けた。
インバウンド含めて多様な人が来街することや、街が「進化している」こと、「忙しい中で健康的に過ごしたい働く女性」をコアターゲットにしていることから、2022年から3年連続で同施設でポップアップストアを出店してきた。その中で紅茶は「敷居が高い」「味わいが好みと合わない」などの印象があることに気付き、「新しいティー文化を広める」ことを目的に、同施設に日本初の常設店を出店することを決めたという。
店舗面積は185平方メートル。「テイスティングルーム」をコンセプトに、カフェ(35席)とショップを展開する。渋谷とポートランドのエッセンスを取り入れる店内は、ブランドカラーの緑は異なる色味を使うほか、カウンターなどは木、鉄といった素材を組み合わせるなど、「さまざまな要素」を取り入れブランドの世界観を表現。植物は同施設9階のグリーン&インテリアショップ「garage SHIBUYA」協力の下装飾し。天井には、老舗和紙工房「名尾手すき和紙」による茶葉を練り込み茶染めした和紙で、老舗ちょうちん工房「小嶋商店」が制作したちょうちんをつるす。
同ブランドは、「オリジン」=世界各地に足を運び直接調達した茶葉や原料を使う、「クラフト」=22キロという少量単位で生のまま輸入する茶葉をポートランドのアトリエでブレンド、「クリエーティビティー」=抽出方法や提供方法を「新しい発想」で行うことをキーワードに茶を提供している。
茶はグリーンティー、ブラックティー、ハーブティーの3カテゴリー(シグネチャー18種類、アイスティー5種類)を展開。カフェでは、中国三大緑茶の一つ「No.8 スプリング グリーンズ」、春摘みと夏摘みのダージリンを使う「No.47 バンガロー」、ルイボスティー「No.13 レッド ネクター」(各750円)、季節限定(750円~)などブレンド全約30種類をラインアップ。
オープンを記念として、「東京の活気と静けさ」からインスパイアされたブレンドで静岡県産の煎茶にグリーンルイボス、レモンピール、ラベンダーなどを加える「No.428 TOKYO TWILIGHT」も新たに製造。エスプレッソマシンで茶葉を抽出しミルクと合わせる「ティーラテ」(880円)は、ターメリックとスパイスを効かせた「No.54 ゴールデン ライト」のラテと、フレンチラベンダーやバラの花びらが香るブラックティー「No14 ブラック ラベンダー」のラテを用意する。
店舗限定メニューとして、エジプト産ゴールデンカモミールに南アフリカ産ルイボスなど8種類の原料をブレンドする「No.67 メドウ」などティー3種類と、全粒粉のクッキーで砂糖を使わないチョコレートクリームを挟むクッキークリームサンドなどクッキークリームサンド3種類のセット「PAIRING TEA FLIGHT」(3,300円)をイートイン限定で提供。茶を入れるカップは岐阜の美濃焼き工場「晋山窯ヤマツ」の土本正芳さんが、カップをのせるプレートは茨城で活動するジョン・ビリングさん(Big Sand Woodworking)が、それぞれ制作した。
フードは、ビーガン焼き菓子ブランド「Homecoming Vegan Baked Goods」のチョコレートクッキー(700円)やファッジブラウニー(550円)、パン店「bricolage bread & co.」のシナモンロール(600円)やソーセージロール(990円)などのフード(495円~)をラインアップする。
併設するショップでは、同ブランドの全ブレンドの茶葉や抽出に使う器具を販売するほか、ワークショップを展開する。想定客単価は、カフェ=1,500円~2,000円、ショップ=5,000円。
営業時間は10時~21時。