渋谷マークシティ連絡通路内に展示されている岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」の第2期大規模改修が10月15日、始まった。
米・水爆実験で被爆したマグロ漁船「第五福竜丸」をテーマとした同壁画は、2008(平成20)年、恒久設置先として「渋谷区」が選ばれ、同年11月17日から渋谷マークシティ連絡通路で一般公開されている。一般公開から15年目を迎えた昨年、亀裂や剥落、変色などの改修費用を捻出するため、クラウドファンディングで資金援助を呼びかけた。1556人からの支援により、2,892万7,500円が集まった。
改修プロジェクトは、幅30メートルの壁画を全14ブロックに分け、渋谷マークシティ側から第1期(4ブロック)、第2期(4ブロック)、第3期(3ブロック)、第4期(3ブロック)の計4回の工期で進められる計画。昨年秋の第1期に続いて、第2期改修となる今秋は、壁画中央の4ブロック(右側から5~8枚目)を修復する。足場を設置し、汚れと付着物の除去、亀裂・剥落の補修、保護剤の塗布などの修復作業を進めていく。
足場幕には、クラウドファンディングでプロジェクトを支える支援者を「壁守(かべもり)」とし、「壁守の皆様へ 改修プロジェクトにご賛同いただいた皆様のご支援のおかげで大規模改修を進めています。心より感謝申し上げます」とメッセージを掲出する。
壁画修復は11月22日まで。