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サンロッカーズ渋谷、今季ホーム初勝利 秋田に競り勝つ

ベンドラメ礼生選手(写真中央)らガード陣がインサイドへのアタックから得点やアシストを重ねた

ベンドラメ礼生選手(写真中央)らガード陣がインサイドへのアタックから得点やアシストを重ねた

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 サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が10月13日、青山学院記念館(渋谷区渋谷4)で秋田ノーザンハピネッツ(以下、秋田)と戦い78-71で勝利した。

要所で3ポイントシュートを決めた船生誠也選手

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 立ち上がりから「中にアタックし続けることで、ディフェンスは警戒して(ガードに)寄ってこなきゃいけなくなる」(ベンドラメ礼生選手)と、積極的にリングへアタックする姿勢を見せたガード陣。さらに、SR渋谷は時間を使い組み立てる攻撃が基本ではあるが、守備で激しくプレッシャーをかけてくる秋田に対して、「プレッシャーリリースの為にもまずはボールをプッシュして、速い攻撃を仕かけられる時は仕かけようという意識があった」(ベンドラメ選手)と、好守やリバウンドから速攻に持ち込む場面も見られた。

 24-15で迎えた第2クオーター(Q)序盤は得点が伸び悩む中、守備で我慢。前日の試合では多くのレイアップシュートを許したが、この日はブロックに飛んだりパスをカットしたり簡単に打たせない場面が見られた。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「高い位置で(ボールマンを)捕まえてドライブをさせない、プレッシャーをかけて簡単にハンドオフ(手渡しのパス)をさせない、(2対1の守備では)相手のお尻を触るくらい近づこう、スイッチする(守る選手を入れ替わる)ならアグレッシブにやろうと伝えていた」とその要因を挙げる。しかし、終盤に4連続で3ポイント(P)シュートを許し36-32と点差を詰められた。

 後半序盤は互いに点を取り合う展開となるが、アンソニー・クレモンズ選手を起点にホーキンソン選手の速攻やケビン・ジョーンズ選手の3Pシュートで得点。守備ではダブルチームを仕かけミスを誘発し、船生誠也選手が客席に飛び込みながらもルーズボールを追うハッスルプレーに場内は沸いた。

 55-45で迎えた最終Qは再び秋田に高確率で3Pシュートを許し一時逆転を許す。それでも、ベンドラメ選手がインサイドへのアタックから船生選手の3Pシュートをアシストしたほか、リバウンドからの得点を挙げ、守備ではミスを誘うなど攻守での躍動もありリードを保つ。船生選手のシュートには「大事な場面で船生が決めたっていうことにすごく興奮して…すごくうれしかった」と笑みを浮かべた。終盤には阿部選手、ホーキンソン選手、ジョーンズ選手も3Pシュートを沈め勝ち切った。

 後半序盤に田中選手がけがで離脱した中、ベンチから出場した船生選手や阿部選手が結果を残したが、ベンドラメ選手は「彼らはやれると思っていたし、ベンチメンバーがしっかり結果を残したのは、残りの試合を戦っていく上ですごく大きな価値があること。チームで戦う上で助けが必要なタイミングは出てくる。今日みたいにベンチメンバーがつなぐだけでなく、勢いに乗せてくれるとチームにとっても底上げになるし、大きな自信になる」と考える。一方守備面で「スクリーンプレーに対しての対応がまだまだ。コミュニケーションは阿吽の呼吸もあるし、抜かれたら誰がヘルプして誰がこっちに行くというのが全て決まっている。新加入の選手からしたらそれを頭に入れるのがすごく難しい」と課題も挙げた。

 ホーム開幕節を1勝1敗で終えたが、「2連勝したかった」と悔しさをにじませつつ、「ここから長いシーズンを戦っていく上で、シーズンの入りというのはすごく大事だと思うし、まだ良いとは言えないが(勝敗が)5分なのは気持ちの面でもすごく大きい」と安どの表情を浮かべた。

 パヴィチェヴィッチHCは攻守で前日からの改善が見られ「40分間フィジカルに戦ったからこそ勝ちををつかめた」と評価しつつ、「(秋田と同じようにプレッシャーをかけてくる)先週の長崎(ヴェルカ)戦で学んで昨日からできていれば(1敗という)コストを払わずに済んだのでは」と悔やんだ。田中選手については「医者が来たばかりでダメージレベルや深刻さは分からない」と言及するにとどめた。

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