渋谷駅周辺の大型商業施設が参画するファッションイベント「渋谷ファッションウイーク2024秋」に開催に先駆けて10月3日、金王八幡宮（渋谷区渋谷3）で成功祈願が行われた。

文化村通りでショーを行う

　同イベントは2014（平成26）年3月に開催されて以降、毎年春と秋の年に2回開催し、今回22回目を迎える。参加施設は、cocoti SHIBUYA、SHIBUYA109 渋谷店、渋谷キャスト、渋谷スクランブルスクエア、渋谷ヒカリエ、渋谷ヒカリエ ShinQs、渋谷マークシティ、渋谷ストリーム、西武渋谷店、東急プラザ渋谷、MAGNET by SHIBUYA109 、RAYARD MIYASHITA PARK。

　今回は、「DIVERCE SUSTAINABLITY（多様なサステナビリティー）」をコンセプトに、「ファッション×サステナブル」に焦点を充てる。大量生産・消費・廃棄などから環境負荷が高い産業と指摘されている中、ファッションは「『見て楽しい』だけでなく、渋谷は最先端を行く自負があるので、発信力がある街として責任もある」と、実行委員長である渋谷道玄坂商店街振興組合の大西賢治理事長。

　文化村通りを通行止めにして路上で行う、秋恒例となっているファッションショー「SHIBUYA RUNWAY」は、今月20日（14時～15時）に開催。ショーでは2つのコンテンツを展開する。「THE INCUBATION」は、服飾専門学校5校で学ぶ学生と、16 年ぶりの制服リニューアルを控える東急電鉄が連携。学生が従業員の制服である青色のシャツをリメークした作品をデザイン。デザイナーズブランド「old honey」の原まり奈さんが監修し、ブラッシュアップした作品を披露する。

　ビンテージをテーマにする「THE VINTAGE」は、デザイン事務所「れもんらいふ」とコラボレーション。著名人らの私服とビンテージアイテムを組み合わせてスタイリングしたルックを披露する。同ショーと連携し、今月19日と20日には西武渋谷店モヴィーダ館（宇田川町）でポップアップ企画「THE POP-UP」を展開。「想（おも）いをつなぐ・継承」をテーマに、タレントのMEGUMIさん、「水曜日のカンパネラ」詩羽さん、「さらば青春の光」森田哲矢さんらの私服、れもんらいふの千原哲也社長など著名人の私服200～300点を販売する。

　大西さんは「まずは、皆さんに気持ちよく見てもらいたい。制服はファッションの中でも一つの武器でイメージが湧く。学生のリメークで見られるのは新鮮で、どういう風に変化するのかこうご期待」と、学生によるショーについて話す。ビンテージのショーは「著名人は最先端のファッションを着ざるを得ない部分があるが、（どんな私服を着ているのか）ミーハー的な興味引いて見せられるのは新しい。着回し・着こなしの一助になれば」とも。