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東京グレートベアーズ、新チームお披露目 初のチャンピオンシップ進出へ

2024-25シーズンを戦う選手たち

2024-25シーズンを戦う選手たち

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 東京グレートベアーズ(以下、東京GB)が10月2日、迫るSVリーグ2024-25シーズンに向けた決起集会を開いた。

新加入した5選手

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 東京GBは1948(昭和23)年に東京ガスバレーボール部として創業したFC東京バレーボールチームを前身に、2022年6月ネイチャーラボ(渋谷区広尾1)がチームを譲受。チーム名などを一新すると同時に、運営を手がける新会社グレートベアーズ(同)を設立し渋谷区をホームタウンに活動している。

 新たな指揮官となるカスパー・ヴオリネンさんや、日本代表経験のある柳田将洋選手、パリオリンピックに出場した深津旭弘選手らを迎えた昨季は、17勝19敗で7位。1ゲーム差でチャンピオンシップ(CS)出場を逃した。

 グレートベアーズの久保田健司社長は「カスパー監督2年目のシーズンになるので、チームの成熟度において違いを見せられるんじゃないか」と期待を込める。ヴオリネン監督は「結果が求められている。去年の経験があるシーズンになり、選手同士もお互いを知り合っているので今年の方が簡単だ。そこに新しい外国籍選手が入ってきて、システムに慣らすことは難しいことだがしっかりと準備を進めている」と言う。

 将来的にプロ化を目指す新トップリーグとして今季立ち上がったSVリーグは、同時に2人の外国籍選手(+アジア枠1人)を起用できる。東京GBはポルトガル代表のキャプテンであるアレックス・フェレイラ選手、チーム最長身となる208センチでポーランド代表経験のあるマチェイ・ムザイ選手を新たに迎えた。かねて「日本に来たかった」という両選手。フェレイラ選手は同時期にポーランドでプレーしていたことがある古賀太一郎選手が在籍していることも「(入団を)決めた要因になっている」と話した。渋谷の印象についてムザイ選手は、「活発でいろいろなことが同時に起きている街。日本を代表するカルチャーだと思うし好き」とも。今季はさらに元日本代表の大竹壱青選手、大学4年生の黒川竜星選手、大前隆貴選手が新たに加入した。サーブマシン1台の導入や栄養士を採用するなどサポート体制も強化している。

 昨季は6万2859人と前年を1万8734人上回る観客を動員したが、今季は1万人規模を収容する会場で14試合予定するなど10万人の動員を目指す。戸嵜嵩大選手は「大きい会場でできるだけでうれしいのでポジティブだが、運営は攻めていると思う。僕らもその意識、僕らが集めないといけないという危機感を一人一人が持てば10万人を達成できると思う」と前向きだ。同時に「ファンの方が一番楽しんでくれるのは勝った後に勝利を分かち合っている時だと思うので、その時間をどれだけ増やして次も来たいと思ってもらえるかが鍵。何としても結果を出せるように頑張りたい」とも。SVリーグではホーム試合8割以上を行え5000席以上を擁するホームアリーナの確保が義務となっているが、久保田社長は「中期的な目標として我々のアリーナを持つことを目指している。スポンサーの東急や京王の方々や、渋谷区とも話している」と明かした。

 柳田選手は「いよいよ始まるなという感覚。コート外の演出や来てくれたファンの方にどれだけ楽しんで帰ってもらえるかというところをとても大切にしているチームなので、選手・チームだけではなく、ファンも一体となってリーグが盛り上がれば」と期待を込めつつ、「最終的には優勝を目指したいが、昨シーズンあと少しのところでCSに残れなかった悔しさがあるので、まずはそこを乗り越えてから優勝に標準を合わせていきたい」と意気込む。

 古賀キャプテンは「リクルートの段階から戦える準備をしてきて、戦力の波がなくなった状態でシーズンを迎えられる。良い準備はできているので、自分たちのバレーをどこまで信用できるかに尽きる」と新シーズンを見据える。

 今月11日~2025年4月に行われるレギュラーシーズン44試合を勝ち抜いた上位6クラブが、4月~5月にかけて行うCSに進出する。ホーム開幕戦は今月12日・13日、東京体育館でウルフドッグス名古屋と戦う。13日には長谷部健渋谷区長が始球式を行う。

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