「推しカルチャー」を体験できる「超推し活展」が9月26日から、「SHIBUYA TAUTAYA(渋谷ツタヤ)」1階のイベントスペース「SHIBUYA IP SQUARE A」で開催される。主催はメルカリ(港区)。
「推し活」の2023年度の市場規模は「アイドル」分野で約1,900億円、「アニメ」分野で2,750億円と推測(2023年12月27日株式会社矢野経済研究所「オタク」市場に関する調査より)され、日本人の3人に1人、10代の8割以上に「推し」が存在している(今年2月HAKUHODO & SIGNING「OSHINOMICS Report」より)とされる。
同社が運営するフリマアプリ「メルカリ」では、「推し活」というワードを含む昨年のアイテムの取引数が、前年比約5倍に拡大するなどしているという。それらを背景に企画した同展は、メルカリに出品されたアイテム約1000点を通して、昭和・平成・令和の「推しカルチャー」を紹介。同アプリで「好き(推し)」に出合う体験を提供する。
会場では、「アイドル」と「漫画・アニメ・ゲーム」に焦点を当て、「親衛隊」と呼ばれるファン文化が誕生した昭和や、「アニメバブル」「アイドル戦国時代」などが起きた平成、続く令和と、時代とともに変化してきた推し活の形を年表で紹介。メルカリで販売されてきた約1000点のアイテムも一緒に掲出する。
そのほか、「親衛隊」「アイドルヲタ」などの「推し活ファッション」を体験できるフォトスペースや、50年前から現在までのアイドル雑誌約50冊を立ち読みできるコーナー、平成初期に流行したゲームの試遊台なども用意する。
同展の「象徴」として、シャンデリアアーティストのキム・ソンヘさんが作った「ペンライトシャンデリア」を飾る。推し活アイテムの一つであるペンライトをテーマに、メルカリを表現しているという。
同展を監修するOshicocoの多田夏帆社長は「推し活が一時的なブームではなく日本の文化であり、ライフスタイルであるということを伝えたい。推し活という言葉は近年になって注目されたものだが、推し活、つまり自分の好きなモノや人を熱心に応援したり周りにシェアして表現したりする活動自体は、言葉ができる前からさまざまなモノや人を対象に行われてきた。推し活の楽しさと素晴らしさ、オタク一人一人がつないできた『スキ』の気持ちとその尊さを感じ取っていただければ」などとコメントを寄せる。
開催時間は10時~21時(初日は14時~)。入場無料。今月29日まで。