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「ケイタマルヤマ」30周年、原宿・表参道で大規模イベント 衣装展示も

「KEITA MARUYAMA」を手がけるデザイナーの丸山敬太さん

「KEITA MARUYAMA」を手がけるデザイナーの丸山敬太さん

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 ファッションブランド「KEITA MARUYAMA(ケイタマルヤマ)」の30周年イベント「ケイタマルヤマ遊覧会」が9月14日、表参道ヒルズ(渋谷区神宮前4)とラフォーレ原宿(神宮前1)で始まった。

DREAMS COME TRUEの衣装などが並ぶラフォーレ原宿の会場

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 同ブランドは、原宿生まれのファッションデザイナー丸山敬太さんが1994(平成6)年にスタート。丸山さんは文化服装学院卒業後、アパレル企業に勤務。1990(平成2)年にフリーランスとなり、以降「DREAMS COME TRUE」(以下ドリカム)などミュージシャンや俳優の衣装デザインも手がけるようになった。1996(平成8)年に南青山に旗艦店を出店。翌1997(平成9)年にパリコレクションデビューするなど世界的に活動している。

 同ブランドが今年4月20日にデビュー30周年を迎えたことから、記念プロジェクト「丸山百景」を立ち上げ、1年かけてさまざまな取り組みを進めている。その「集大成」となる「ケイタマルヤマ遊覧会」は、「原宿という街で生まれ育ち、仕事もお店もほぼこの表参道を中心にやってきた」(丸山さん)ことから、同エリアで開催。藪前知子さん(東京都現代美術館)をキュレーターに迎えた。

 表参道ヒルズ本館地下3階「スペースオー」は「FASHION」をテーマに据える。丸山さんのアトリエを再現したエリアや、アイデアブック、テキスタイルの原画、デビューから2023年秋冬までのコレクションを展示する。

 ラフォーレ原宿6階「ラフォーレミュージアム原宿」では、「COSTUME」をテーマに、衣装に特化して展示。浜崎あゆみさんが2022年~2023年のカウントダウンライブで着用した赤いドレスや、「乃木坂46」10周年ライブのパンジーをあしらった紫色の衣装、劇団四季の舞台衣装やバレエの衣装、アドベンチャーゲーム「うたの☆プリンスさまっ♪」のコスチュームなどが並ぶ。

 ドリカムとは、丸山さんがかねてドリカムの楽曲の「大ファン」で、「彼らが来るかもしれない場所に、自分のデザインブックを預け、奇跡的にそのデザインブックが彼らに届いた」ことから衣装を制作するようになったという縁がある。ライブ「史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TURE WONDERLAND」の1991(平成3)年から2023年までの衣装や、「NHK紅白歌合戦」の未公開デザイン画などが並ぶ。

 丸山百景ではこのほか、原宿の街のさまざまな店とのコラボレーション企画も展開。丸山さんの母校・渋谷区立神宮前小学校では、丸山さんが課外授業を行い児童がTシャツをデザイン。Tシャツは会場で受注販売もする。ラフォーレ原宿店頭にはケイタマルヤマとコラボレーションしたクレープのキッチンカーが出店しているほか、台湾カフェ「春水堂 表参道店」では、同ブランドのデザインラッピングで装飾した店内で「うたの☆プリンスさまっ♪」とトリプルコラボしたコースター付きのドリンクを販売している。

 同エリアはファッションの街としても知られているが、丸山さんは「着たい服や好きなものを着ることが、本当に素晴らしいことで、特に今の若い世代を見ているとうらやましく感じる。それぞれが自由にファッションを楽しむことで、服や物が新しい体験や新しい場所へと私たちを連れて行ってくれると思っている。原宿はそうした自由な表現や多様性を受け入れる場所で、昔からその許容性がとても高い街だからこそ、いろいろな人がそれぞれの気持ちを持って原宿に集まり、そこでワクワクするものに出合ってほしい。これからもそんな場所であり続けてほしい」と話す。

 開催時間は両会場共に11時~20時(最終日は18時まで)。入場料は、1会場のみ=1,500円、2会場通し=2,500円。表参道ヒルズは9月23日まで、ラフォーレ原宿は10月6日まで。

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