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千駄ヶ谷に新「将棋会館」 老朽化で移転、ショップ&カフェも併設

将棋会館が入る「ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル」外観。提供:日本将棋連盟

将棋会館が入る「ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル」外観。提供:日本将棋連盟

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 老朽化のため移転する新「将棋会館」が入るビル「ヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル」(渋谷区千駄ヶ谷1)が9月、千駄ヶ谷に完成した。

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日本将棋連盟は今月8日に迎えた創立100周年事業として、東西に新しい将棋会館を建設。同じ千駄ヶ谷の千駄ヶ谷センタービル(千駄ヶ谷2)内に構えていた旧将棋会館は2019年に閉鎖していた。

 新将棋会館は旧施設からも近いヒューリック将棋会館千駄ヶ谷ビル1階に位置。延べ床面積は2459.50平方メートル。対局室9室、椅子対局室2室、防音対局室1室、中継室、配信室などを設ける。

将棋文化を次の時代につなぐ「粋いき(=「粋がいきる」の意味)・新将棋会館」として計画したインテリアデザインは、縦じま模様を凝らした壁や建具、四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)の色彩文化などで江戸の美意識である「粋」を表現した「東京 IKI」、木や和紙、左官など「手触りのある素材」や将棋の駒の形をモチーフにしたデザインなどを生かした「将棋 SHOGI」、空間の奥行や「連続性を感じさせる構成」で将棋文化の歴史的な時間軸を空間に反映した「時間 TOKI」をコンセプトに設計。

 施設内は、エントランスから対局室エリアまでの動線を「趣あるハレのみち(エントランス)」から「精神を研ぎ澄ますみち」、さらにそこから「のびやかと落ち着きのみち(対局エリア)」というシーンの連続として演出。各空間は光壁や連続するパターンを取り入れることで、奥行きや連続性を与えたという。和室となる対局室は、透過性の高いクロスなどを貼る「光幕天井」システムを採用したほか、撮影機材を肯定する機構を設けるなど「伝統の上に進化する」空間を目指した。

 10月1日には、施設内に店舗「棋の音(きのね)」をオープン予定。大判解説会や教室・イベントなど多目的に活用する「棋の音道場」、将棋商品や棋士関連グッズ、マグカップ(1,650円)やステッカー(220円)など限定商品を扱うショップを併設。店内のカフェでは、新宿中村屋監修のカレーソースを使ったカレーや「コーヒー好き」の佐藤康光九段が監修した「康光ブレンド珈琲(こーひー)」、月替わりで棋士の画像をプリントするカプチーノなどを提供する。イベントや物販・撮影スペースとして使う予定の和室「こもれびの間」も設ける。営業時間は10時~21時。

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