吉野家ホールディングス(中央区)が立ち上げたスキンケアブランド「SPEEDIA(スピーディア)」のポップアップショップが8月28日、表参道の複合施設「スパイラル」(港区南青山5)にオープンした。
同社は人口増加や食糧問題などの社会課題と、畜種分散など事業課題を背景に「多様な選択肢の一つ」として2000年代からオーストリッチ(ダチョウ)に着目。2017(平成29)年にオーストリッチ牧場の経営とともに新規事業の研究を始めた。その中でオイルの美容効果が分かり、スキンケアブランドを開発した。
牧場の経営や商品の開発・販売などは100%子会社のSPEEDIA(中央区)が手がける。ブランド名は、2足歩行の動物で最も速く走るオーストリッチの特徴と、「有効成分が肌に素早く浸透する」という意味を込めている。「年齢性別問わず使える」とするが、30代以上の女性や乾燥肌に悩んでいる人をコアターゲットに据える。
商品には、オーストリッチの腹油・背油から抽出して生成した無臭のオイルを使う。商品は3種類。洗顔後などに最初に使うブースターオイルで体や髪の毛などにも使える「グラマラス ブースターオイル」(17ミリリットル5,200円、50ミリリットル1万4,000円)、化粧水・乳液・美容液などの後に塗る美容クリーム「グラマラスエイジングクリーム」(40グラム1万5,000円)、オーストリッチオイルと山口「湯田温泉」の温泉水を配合したパック「モイスチャーマスク」(1枚550円)。
今後は、現在「吉野家」の従業員が先行して使っているという、99%以上天然由来成分で仕上げる無香料の「ハンド&ボディケアミルク」(20ミリリットル、300ミリリットル)の販売を予定(時期未定)。
併せて、黒い看板の「クッキング&コンフォート」タイプの吉野家約400店舗でオーストリッチの肉を使う丼メニュー「オーストリッチ丼~スープ添え~」(1,638円)を計6万食限定で提供。ご飯の上に、ローストビーフ風に仕立てたオーストリッチミートのもも肉とヒレ肉、ホースラディッシュのしょうゆだれとサワークリームのホワイトソース、卵の黄身をのせる。一緒にオーストリッチのガラスープを添える。
営業時間は11時~19時。9月1日まで。公式ECサイトなどでも販売する。