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渋谷にレコードカフェ「レココ渋谷」2号店 人気受け店舗拡大

「レココ渋谷 side A店」店内。各テーブルにはターンテーブルとヘッドセットが置かれている

「レココ渋谷 side A店」店内。各テーブルにはターンテーブルとヘッドセットが置かれている

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 客席に置かれたレコードプレーヤーを客自らが操作して曲を聴きながら楽しめるカフェ「RECOCO(レココ)渋谷 side A店」(渋谷区渋谷3)が渋谷にオープンして8月27日で1カ月がたった。

店内に並ぶレコード。約300枚を取りそろえる

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 店内の各テーブルにターンテーブルとヘッドセットが備え付けられ、客が自由にレコードを選んでお茶を楽しめる「レコードカフェ」は、数年前から韓国・ソウルで流行。ブームを受け、「レココ渋谷」は、渋谷・明治通りの並木橋交差点から北上した八幡通沿いに昨年12月、1号店をオープン。女性客らを中心に人気となり行列が絶えなかったことから、2号店となる「side A店」を、1号店の隣のビルに7月27日にオープン。1号店を「side B店」として、現在2店舗体制で客を迎える。

 経営は、店舗事業やSNSマーケティング業などを手がけるポム(渋谷1)。店舗事業第1弾として2020年7月、渋谷警察署裏手にセルフスタイルの写真館「セルフォトスタジオ渋谷」(渋谷3)を出店。その後、宮益坂にオリジナルリップを作れる「リップルーム渋谷」(渋谷1)などをオープン。若者向けに流行をキャッチしながら「体験型の店で、来店客が『撮りたい』と思えるスポットをちりばめることなどを意識して店づくりをしてきた」(同社社長の川浦敦也さん)と言う。

 レココ渋谷では、1ドリンクとチャージ料(平日=1,320円、土曜・日曜・祝日=1,650円)で、客は「レコード体験」をしながらカフェ時間を楽しめる。レジで注文・会計後に、レコードやターンテーブルの取り扱いに関するビデオをiPadで確認してから、レコード(同時に3枚まで)を選び、席に着く。混雑時は90分制。1号店、2号店共に料金や利用システムは変わらない。

 新店のside A店は1階と地下1階の2フロアで、店舗面積は計約150平方メートル。1号店の倍となる40席を設け、モノトーンを基調にタイル張りのテーブルやグリーンの椅子を置き明るい印象の1階に対し、地下1階はウッド調のインテリアで照明を落とした落ち着いた雰囲気。テーブルはいずれも、2人が横並びに座れるレイアウト。Wi-Fiも備え、席には電源も用意する。

 地下1階の一角には、約300枚のレコードを並べる。R&Bを中心に、ビートルズやマイケル・ジャクソンなど「王道」の洋楽や、宇多田ヒカル、サザンオールスターズ、スピッツなどJ-POPや国内のバンド、BTSなどK-POPのレコードも多くそろえる。「最近の曲でもレコードは意外と出ている。アナログレコードを知らない世代や音楽に詳しくない人でも楽しめる曲を選んでいる」と川浦さん。「ジャケットのアートワークや、歌詞カードなどの特典付録も見て楽しめる」と続ける。

 カフェメニューは、コーヒー(550円)や、ドリンクで一番人気というカフェラテ(715円)、8月からメニューに並ぶメロンクリームソーダ(880円)をはじめ、レコードをモチーフにしたチョコレート味のバウムクーヘン「レココバームクーヘン」(550円)などを提供する。

 オープンから1カ月がたち、1号店と同様、客層は約7割が女性で、10~20代中心。友人同士で訪れる女性客やカップル客が多いという。「写真を撮って楽しんだり、音楽を聴きながら読書したり、デスクワークをしたり、作業カフェとしても利用いただいている」とも。

 営業時間は11時~21時。

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