見たことはあるが正式名称を知らない人が多い物を集めた「名前のわからないもの展」が8月20日から、原宿のイベントスペース「UNKNOWN HARAJUKU(アンノン原宿)」(渋谷区神宮前6)で開催される。主催はメルカリ(港区)。
同社が展開するフリマアプリ「メルカリ」では、本や服、食品、事務用品、昭和時代などの古いアイテムなど、さまざまなジャンルのアイテムを出品。中でも、正式名称があまり知られていないことから適切な商品名が付けられず、アプリ内での検索に引っかかりにくい物や、商品名が分からず出品されていない物などがあると考え、同展を企画した。展覧会名の通り「名前のわからないもの」を集め、正式名称を知ってもらうことで「すべてのモノに価値があると気付く」きっかけとなることや、まだ使用価値のある物を市場に循環させることを目指す。
ギャラリースペースでは、「名前のわからないもの」200点以上を展示し、正式名称やその由来、歴史などを紹介する。並ぶのは、7月に行った男女1000人を対象にしたインターネット調査で知名度が39%だったという、パンの袋などに使われるプラスチックの留め具「バッグクロージャー」、知名度が22%だったという、飲食店でカレーのルーやソース類を入れて提供する際に使われる器「グレイビーボート」、知名度が16%だったという、大きさなどが異なる「C」のようなマークが並ぶ視力検査の際に使う視標「ランドルト環」など。
夏という季節に合わせて、祭りで見かけることの多い金魚すくいをイメージした遊び「ランチャームすくい」も用意。金魚の代わりに、魚の形をした知名度15%のしょうゆ差し「ランチャーム」を泳がせ、すくえた体験者はオリジナル缶バッジが当たるガチャガチャを回すことができる。
開催時間は12時~20時(最終日は18時まで)。入場無料(予約優先)。今月28日まで。