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渋谷駅東口地下広場に廃漁網を使った巨大アート 海洋ごみ考えるきっかけに

廃漁網を使ったアート作品が展示されている渋谷駅東口地下広場

廃漁網を使ったアート作品が展示されている渋谷駅東口地下広場

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 廃漁網を使ったアート「From The OCEAN」が8月17日から、渋谷駅東口地下広場(渋谷区渋谷2)に展示されている。

廃漁網100%の生地で作られたアート作品

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 日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環。若者が中心となってサステナブルな社会の実現を目指すプラットフォームとして活動する一般社団法人SWiTCH(渋谷2)が、「渋谷で感じる海。プロジェクト」の一つとして展開する。 「都市こそが自然に大きな影響を与えている」という考えから、海のない渋谷で、海のつながりを感じる機会を提供することで、都市生活者の環境への意識を高めることなどを目指す。

 渋谷区の小中学生も制作に参加した作品は、海洋プラスチックの中でも「漁網」に着目。今回、廃漁網の100%リサイクル生地「Netplus」を使うことで、展示後も継続的な資源利用を可能にした。海を浮遊しながら生きている、本来は数ミリの大きさのプランクトンを「異世界へ没頭するモチーフ」として選び、全長8メートルに拡大して制作した。広場の柱には、約1000倍に拡大したプランクトンの写真も掲出する。

 プロジェクトでは、広場に隣接するカフェ「UPLIGHT CAFE」で海洋問題や森林問題など「地球に関心を持つきっかけ」づくりとして、明治とのコラボレーションカフェを展開。カカオ豆から抽出した「フラバノールエキス」とカカオ果汁を組み合わせたスパークリングドリンク(650円)などを提供。渋谷駅周辺のサイネージでは渋谷に関わる企業が行っている環境活動を、クイズを交えて発信する動画を上映。小学生高学年を対象に、プランクトンをテーマにしたワークショップなども展開している。

 今月31日まで。

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