モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」を運営するINFORICH(渋谷区神宮前6)が8月9日、渋谷区立宮下公園(神宮前6)にチャージスポットの国内初となる「屋外型」バッテリースタンドを設置した。
スマホ充電器レンタルサービスとして2018(平成30)年4月にサービスを始めたチャージスポットは、現在モバイルバッテリー国内設置台数シェアトップ。中国、タイ、シンガポール、オーストラリアなどでもサービスを展開する。屋外型のバッテリースタンドは、屋内での設置に対して、アクセスの良さや利便性が高いことなどから、開発を進めてきた。2021年10月に中国・広州に設置し、日本国内での設置は今回が初めて。他社のサービスも含め、「国内では初と認識している」(同社)という。
初の屋外型バッテリースタンドは、宮下公園のベンチなどが並ぶ一角に設置。国内外の観光客や、公園の下層階にある商業施設「RAYARD MIYASHITA PARK」に訪れる客らの利用を見込み、「重要なフラッグシップになる」と同園での設置を決めた。同施設(South1階~3階)の共用スペースにも同日、屋内型バッテリースタンド(20スロットタイプ) 4台を設置した。
上部に屋根が付き、白を基調としたデザインの屋外型スタンド(40スロットタイプ)は、クリエーティブディレクターで音楽プロデューサーの藤原ヒロシさん率いるデザイン集団「fragment design(フラグメント)」とコラボレーション。内部の電子部品エリアに水が入らない防水設計で、内蔵ファンと内蔵エアコンを併用したハイブリッド冷却システムや、防風設計、電池内部の温度センサーによるバッテリー高温対策などの機能を搭載している。
同社は2019年9月に渋谷区と「災害時におけるモバイルバッテリーの貸与及び情報配信に関する協定」を締結しており、今後、屋外型バッテリースタンドの設置で同協定の取り組みを強化していきたい考え。