田名網敬一さん、ダニエル・アーシャムさんら国内外の現代アートを店内に飾るバー「NANZUKA TAKEN（テイクン）」が7月8日、渋谷駅東口エリアの商業施設「渋谷アクシュ」（渋谷区渋谷2）2階にオープンした。

田名網敬一さんと庄司夏子シェフがコラボレーションしたドリンク

　「NANZUKA」などのアートギャラリーを展開するNANZUKA（神宮前3）が手がける新業態店。店名の「TAKEN」は、スティーブン・スピルバーグ監督のテレビシリーズから命名している。

　店舗面積は約70平方メートル。席数は15席。社長の南塚真史さんがアートディレクションを担当した店内は、所属作家の作品で構成。ソファやバーカウンター、カウンターチェア、ドアノブ、天井モニターフレームなど家具全般は中村哲也さんが制作。店内中央のスタンディングテーブルの中には、空山基（はじめ）さんの作品を配置。バーカウンターのモニターや天井のモニターでは空山さんの映像作品を上映するほか、壁には空山さん、アーシャムさん、佃弘樹さんの作品を飾る。

　店内には会員制の個室も設けた。カウンターは大平龍一さんが赤楠の丸太から削り出し、椅子はハロシさんと北欧デザイン家具メーカー「モダニカ」がコラボレーションしたシェルチェアを採用。室内のモニターでは田名網敬一さんのアニメーション作品を上映し、田名網さんのキャンバスペインティグや、ハロシさんの立体作品、山口はるみさんのエアブラシペイティングなどの作品も飾っている。

　ドリンク（1,500円～）はオリジナルカクテルやワイン、ウイスキーなどを用意。田名網さんと代々木上原のレストラン「ete」のオーナーシェフ庄司夏子さんがコラボレーションした「Adventures in Memory」（カクテル＝2,725円、モクテル＝2,180円）も提供。シークワーサーシロップやバタフライピーなどを合わせたドリンクで、田名網さんの作品の特徴的な「目」の形の氷を使う。フードは八街ピーナッツ（700円）、カシューナッツキャラメリゼ（1,000円）、コンテチーズ（1,500円）などを用意する。席料はサービス料を含め2,000円。

　2025年には、同施設3階に新たなアートギャラリーの出店も控える。今後、NANZUKA TAKENや同社がキュレーションした青山方面の広場「AOスポット」に設置するパブリックアートと連動した企画も展開いていく予定。

　営業時間は17時～翌1時。日曜・祝日定休。