代々木上原の和菓子店「オオノ餅店」(渋谷区上原3)が7月26日から、夏季限定商品のスイーツ・豆花(トウファ)を提供している。
豆乳を柔らかく固めシロップやトッピングをかけて食べる豆花は、台湾などで広く食べられてきた伝統的なスイーツ。オオノ餅店は今年3月にオープンし、近隣の常連客が「半分以上」(店主・大野淳平さん)という中、「暑い夏にさっぱりと食べられるものを」と、豆花を考案。福岡の人気豆腐料理店「三原豆腐店」とコラボレーションした。
三原豆腐店の豆乳は、調整剤などを使わず、鹿島の水や国産大豆などで製造。「市販の豆乳よりも濃く、素材本来の味がしっかりと感じられる」(大野さん)という。豆花の上には小豆と緑豆、ハトムギ、白玉をのせ、ひんやりと「甘さ控えめ」に仕上げる。価格は450円。
大野さんは「地域に愛される個人店という意味では、昔ながらの豆腐屋さんと餅屋は同じようなライン。水ようかんなどよりも甘さ控えめで、和菓子屋で豆花を出すのもいいと思った」と、以前から仲が良いという三原豆腐店と組んで豆花を提供することになったいきさつを明かす。
フルーツ大福店「弁才天」創業者の大野さんが新たに仕かける和菓子店として、代々木上原駅周辺の繁華街からやや外れた通りに、約3坪の広さで開いた同店。「『いつもの!』とご注文されるお客さまも増え、最初に掲げていた『地域に根付いた毎日食べたい和菓子屋さん』になれているような気がする」と話す。
営業時間は9時~17時。月曜・火曜・水曜定休。豆花の提供は10月ごろまでを予定。