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表参道で独・芸術家ヨーゼフ・ボイスと日本人作家のダイアローグ展

ボイスと日本人作家の作品が並ぶ場内

ボイスと日本人作家の作品が並ぶ場内

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 独・芸術家ヨーゼフ・ボイスと日本人作家の対話形式の展覧会「ヨーゼフ・ボイス ダイアローグ展」が現在、表参道の商業施設「GYRE(ジャイル)」(渋谷区神宮前5)4階のギャラリー「GYRE GALLERY」で開催されている。

会場エントランス

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 20世紀のドイツ美術の第一人者として知られるヨーゼフ・ボイスの作品や活動を、日本の現代作家によるダイアローグ形式の作品構成で「いまなぜヨーゼフ・ボイスなのか」と問いかる。

 1921年生まれのボイスは、通信兵として従軍した第二次世界大戦中に遊牧民に脂肪で手当てされフェルトで暖を取って救出された経験から、脂肪やフェルトを素材とした彫刻作品を制作。アクション(パフォーマンス)や対話集会、政治や環境問題に関するテーマにも取り組んだ。晩年の1984(昭和59)年に来日し、西武美術館で個展も開催。1986年に亡くなった。

 同展では、ボイスの作品展示室を設ける現代美術館「カスヤの森現代美術館」(神奈川県)の所蔵品の中から、ボイスがアクションなどで使った物販やメッセージなどを展示する装置として作品化した「ヴィトリーヌ(ガラスケース)」シリーズを展示。中には、同館の創設者で同展の出品作家でもある若江漢字さんが、自身がコレクションするボイスの作品を収めた。

 参加する作家は、若江さんのほか、来日時にボイスのポートレートを撮影するなどした畠山直哉さん、東日本大震災後「絵画」と「生き延びる」ことを同義に捉え心象と事象を織り交ぜた絵画作品を制作している加茂昂さん、人間とは異なる視点や振る舞いを持つ動物たちとの共作を通して、生き物と共に制作した作品を多く発表しているAki Inomataさんら6人。

 開催時間は11時~20時。9月24日まで(8月19日は休館)。

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