渋谷「セルリアンタワー東急ホテル」(渋谷区桜丘町)に9月、新客室フロア「セルリアンフロア」がオープンする。
東急ホテルズ&リゾーツが手がける同ホテルは2001(平成13)年に開業。地上40階建てで、404室(収容人数783人)、宴会場11室、レストラン・バー11店を擁する。東京都による「国・地域別外国人旅行者行動特性調査」(2023年)で、渋谷は2年連続首位になるなど、多くのインバウンド客が訪れている中、今後も多様なニーズが拡大すると考え、今後5年かけて全フロアを改装する。
第1弾となる今回は、エグゼクティブフロアとスタンダードフロアの中間グレードとして、28階~31階の客室を「セルリアンフロア」にする。客室は4フロア計87室。フロアは開業時からのコンセプト「選択・伝統・創造」を引き継ぎつつ、「現代風にアレンジした」和モダンに仕上げ、茶器などのアメニティーなどにもこだわるという。ダブル(28.4平方メートル~31.2平方メートル、最大2人)、キング(32.3平方メートル、同)=各12室、スーペリアキング・ツイン(37.6平方メートル、同3人)=39室、デラックスキング・ツイン(42.6平方メートル、同2人)=8室、コーナーキング・ツイン(49.2平方メートル、同3人)=12室など6タイプをそろえる。
幅広い世代のファミリーやカップルをメインターゲットに据え、宿泊者の希望に合わせ、ベッドの仕様を、シングルベッド2台を隙間なく寄せて配置するスタイルの「ハリウッド」または「ツイン」の両スタイルに対応する客室を増設。ファミリー利用に特化し、広さのあるバスルームを備える新たな客室「グランドルーム」(62.4平方メートル、同4人)4室を新たに設ける。
ロビーフロアには、同フロアとエグゼクティブフロアの宿泊客専用のラウンジ「セルリアンラウンジ」を開設する。面積は180平方メートル。席数は55席。小上がりや茶屋風の屋台などで畳を取り入れるほか、手拭いや切り絵などを多用した壁面装飾、盆栽をモチーフにした花木ディスプレーなど、日本の伝統や歳時記を表現。セルフサービスでコーヒーや日本茶などの飲み物、煎餅など季節に合わせた和菓子を提供する。営業時間は10時~20時。
同フロアには、宿泊前後の宿泊者専用レスティングルーム「ホスピタリティルーム」も用意。面積は32.6平方メートル。席数は10席。ソファや、パウダールームを兼ねた更衣室、荷物の整理台などを備え、午前中の到着やチェックアウト後で客室が使えない宿泊客が過ごせるようにする。営業時間は7時~22時。