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渋谷サクラステージが「まちびらき」 商業37店オープン、1500人が列

岸田文雄首相(前列中央)らが参加したオープニングセレモニーの様子

岸田文雄首相(前列中央)らが参加したオープニングセレモニーの様子

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 渋谷・桜丘の大規模複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」(渋谷区桜丘町)が7月25日、「まちびらき」した。

オープンと同時に施設内に足を進める来店客ら

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 渋谷・桜丘エリア約2.6ヘクタールを一体的に整備する大規模再開発のランドマークとして昨年11月に完工した同施設。東急グループが中心に行っている100年に一度といわれる渋谷駅周辺の大規模再開発事業の「ラストピース」に位置付ける。

 商業施設やオフィス、住宅といった「働く、遊ぶ、暮らす」機能に加え、国際医療施設、インターナショナルスクール、中長期滞在可能なサービスアパートメントなど、産業育成や国際競争力の強化に資する施設を備えている。同時にデッキや地下通路も整備し、国道246号線で分断されていた渋谷駅中心部へのアクセスも向上。同21日には施設と直結するJR渋谷駅「新南改札」も、駅の南側から移転する形で供用を始めた。

 この日は、約100店舗で構成する商業施設に37店舗が一斉にオープン。インディクリエーターの拠点「404 NotFound」、17店舗で構成するフードホール「FOOD MET」、約16万冊を在庫する書店「TSUTAYA BOOKSTORE」、メーキャップブランド「KATE」初のグローバル旗艦店、スイーツやサンドイッチなどのテイクアウト販売も行う「カルディコーヒーファーム」などが出店している。

 開店前にはセレモニーが行われた。東急不動産ホールディングス西川弘典社長は桜丘エリアを「ローカルカルチャーが根付いている」と位置付け、「そのカルチャーを守り、次世代に継承しつつ、最先端のトレンドやカルチャーをこの桜丘エリアから発信していければ。渋谷の街に、世界中から多種多様な人々が集い交わることで、音楽やアート、スタートアップなどの新しい文化やビジネスが生まれる。そのようなまちづくりをリードする施設を目指していく」とあいさつした。

 施設の一棟であるセントラルビルには本年度中に、東急不動産と米マサチューセッツ工科大学(MIT)が産学連携で専門性の高い技術を開発するスタートアップ企業を支援拠点「渋谷ディープテックアクセラレーター」もオープンする予定。この日は、岸田文雄首相も出席し、人の流れが生まれることで「消費の拡大につながる」ことに期待を込めたほか、現在2000社を超えるスタートアップ企業が渋谷に拠点を構えていることに触れ、「さまざまな社会課題を経済成長のエンジンに転換していく。新しい資本主義という経済モデルを動かしているところだが、その重要な担い手はスタートアップ。この渋谷サクラステージがスタートアップ支援の拠点となって、国境を越え海外の大学あるいはスタートアップ拠点とも有機的に連携して新しいイノベーションを起こす役割を担っていただくことにも大いに期待したい」と話した。

 この日は11時オープンを予定していたが、約1500人が列を作ったこともあり30分繰り上げて10時30分に開業。「まちびらきです」のあいさつと同時に来店客は目当てのフロアに足を運んだ。

 それぞれのフロアにエントランスを設けているが、10時30分の時点では1カ所に集約したこともあり30分以上行列が途切れることがなかった。ポップアップでキャラクター雑貨を扱う「キャラコレ」で展開している「たまごっち」のポップアップストアやゲーム実況集団「高田村」初の公式ショップの人気が高く、エントランス階のスーパー「東急ストア」に足を運ぶ人たちも見られた。

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