プロバスケットボール選手のベンドラメ礼生選手と小島元基選手の写真展「Oops展」が7月20日・21日、渋谷・桜丘のアートギャラリー「SHIBUYA SACS」(渋谷区桜丘町)で開催される。
同窓の同級生でBリーグに属するサンロッカーズ渋谷(SR渋谷)でプレーしているベンドラメ選手と小島選手。趣味で写真を撮り始めSNSにアップしていたが、「写真を撮ることの楽しさを知ってほしい、新しいことにチャレンジする姿をたくさんの人に見てもらいたい」と、昨年写真展を初開催。2日で500人弱が来場する「想定以上の盛り上がり」(ベンドラメ選手)を見せた。
その反響もあり今年も開催を決めた。昨年は会場が小規模で3時間待ちが出るなどしたため、約3倍となる広さの会場を選んだ。展示するのはこの1年で撮った新作18点。A3サイズに加え、二人それぞれのメイン作品1点はA2サイズで展示する。
作品は、「おっと!」などを意味する「Oops」という展覧会名のように、日常の中で「思わず撮ってしまった瞬間」を収めている。ベンドラメ選手は写真展を経験して「(展示することを)意識するようになり、写真を撮るために散歩に出る時間が増えた」。これまでのフィルムに加えデジタルでも撮影するようになり、今回は両方のカメラで撮影した写真を出品する。デジタルで撮影する小島選手の作品は、ベンドラメ選手いわく「東京の街を歩いて撮った風景、聖地巡礼ができるような写真」とも。さらに、絵を得意としているベンドラメ選手が描いた絵画作品3点も並ぶ。昨季のBリーグシーズン中から空き時間などに制作していたドットで描いた作品で、「今年はまった描き方だが、(時間がかかり)まじでコスパが悪い」と笑う。作品は全て販売する。
場内では10分程度の映像コンテンツも上映。同展に向けて制作したもので、二人が写真を撮影する様子や写真に関するインタビューなどを収めた。
昨年「秒で無くなった」ことから今年はグッズも拡充。展覧会のポスターに加え、グラフィックデザイナーMQさんが描き下ろした展覧会のロゴを使ったTシャツ(6,500円)やトートバッグ(3,500円、いずれも予価)、タオル、アクリルフォトフレームなどのグッズを販売する。会期中はベンドラメ選手・小島選手共に在廊予定で、1万円以上購入で写真撮影、サインに応じる。
ベンドラメ選手は「まずは写真を撮る楽しさを知ってほしいし、新しいことにチャレンジする姿を見せて誰かの背中を押したい。そういうことをできるのがプロの一つの価値だと思う」と考えを示し、「たくさんの人が協力してくれていてすごく感謝しているので、僕も本気でやっているということが伝われば。その中で自分たちが楽しむことも忘れずに、本気でふざけている。やりたいことを表現できたと思うので、来た人みんなに楽しんでほしい」と話す。現在は選手である2人のファンの来場が中心であることから「シーズン中に開いて、僕らがいなくても、バスケを知らない人にも写真を見に来てもらえるようになれたら」とも。2人の同窓の先輩でもあるSR渋谷の田中大貴選手や同い年で日本代表でも活躍する千葉ジェッツふなばし・富樫勇樹選手も参加に意欲的だったというが今回はかなわなかった。
開催時間は12時50分~20時(40分入れ替え制)。入場料は、前売り=2,500円、当日=3,000円(中学生以下無料、現在ピーティックスで予約受け付け中)。