7月3日に発行される新1万円札に描かれる実業家・渋沢栄一をテーマにしたアート作品展「愛と公益 渋沢栄一が目指した世界」が7月2日から、代官山の書店「代官山 蔦屋書店」2号館1階(渋谷区猿楽町)で開催される。
「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢は、視察で訪れた欧州で先進的な技術や産業を見聞きしたこと経験を生かし、日本で最初の銀行となる第一国立銀行(現・みずほ銀行)を設立するなど、企業の創設・育成に注力し社会公共事業・教育機関の支援や民間外交に尽力した。新五千円札に描かれる津田梅子、新千円札北里柴三郎と共に新紙幣の人物画に選ばれた。
公益財団法人渋沢栄一記念財団は、渋沢が目指した「みんなが幸せになれる世界」を「より深く知ることができる」と考え、主に知的障がいのある作家のアートデータのライセンスを管理しビジネス展開するヘラルボニーとタッグを組み同展を共催する。
会場では 渋沢の肖像写真に作家・吉田陸人さんがペイントなどを施したオリジナルアートを展示する。吉田さんが手を加えたアート作品10点を、渋沢の言葉と共に紹介。作品を基にしたポストカード(330円)やステッカーセット(1,540円)、エコバッグ(3,300円)などのグッズも販売する。
今月6日には吉田さんによる公開アート制作(14時~)が行われるほか、吉田さんが所属する「やまなみ工房」施設長の山下完和さん、渋沢栄一記念財団理事の渋沢田鶴子さんのトーク(15時~、参加無料、定員60人、ウェブ申し込み)などを予定する。
開催時間は9時~22時(最終日は20時まで)。今月15日まで。